血液型別、かかりやすい病気

<血液型別、かかりやすい病気>

 

血液型と言えば、「性格診断」や「占い」のイメージが強いのですが、最近の研究で血液型によって病気リスクが異なる事が明らかになっています。

そこで今日は、血液型別のかかりやすい病気に関する話題です。

 

最近30~40年にわたって蓄積された患者さんの個人データを基にした研究により、血液型によって病気の発症リスクが異なることが明らかになっています。

日本人の血液型は、A型が38%、O型が31%、B型が22%、AB型9%の割合ですが、それぞれの血液型は、血漿中に異なる「抗体」を持っており、ウイルスや細菌などに対する防御力が異なります。

そのため、血液型が異なると病気の発症リスクが異なっている可能性があるわけです。

例えば、血液型によって「かかりやすい病気」とされている研究結果は、以下のようなものがあるそうです。

 

【A型】胃がんリスクは、最も低いO型と比較して約1.2倍高い(2010年/スウェーデン・カロリンスカ大) 【B型】膵臓がんリスクが、最も低いO型と比較して約1.7倍高い(2009年/米国立がん研究所) 【AB型】脳卒中リスクが、最も低いO型と比較して1.83倍高い(2014年/米・バーモント大) 【O型】胃潰瘍リスクが、最も低いA型と比較して1.15倍高い(2017年/医学誌『Journal of Epidemiology』)

 

もちろん、血液型による発症リスクを過剰に恐れる必要はありませんが、医学的根拠のある数字ですので、そのリスクを理解し予防をすることが大切と思います。