新型コロナウイルス:ネコ同士も感染、ただし症状は見られず

新型コロナウイルス:ネコ同士も感染、ただし症状は見られず>

 

新型コロナウイルスの感染はヒトだけでなく、ネコにも広がっていくことが分かりました。

これまでに米疾病対策センター(CDC)がペットのネコ2匹の感染を発表しており、その際に「動物から人に感染する証拠はない」との見方を示していました。

さらにネコでの感染はベルギーや香港でも確認されていたのですが、今回新たに東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らのチームも米医学誌電子版に発表したものです。

 

雑誌名:New England Journal of Medicine (NEJM)5月13日オンライン版 論文タイトル:Transmission of SARS-CoV-2 in Domestic Cats

著者:河岡 義裕

 

それによりますと、感染したネコには明らかな症状は出なかったとの事ですが、ペットが気付かないうちに感染する可能性があるとして、河岡教授は「外に出さないよう気をつけてほしい」と注意されています。

また、ネコから人への感染もまだ確認されていないそうですが、やはり厳重な注意が必要のようです。

新型コロナウイルスを抑える要(かなめ)は、集団免疫の獲得!

新型コロナウイルスを抑える要(かなめ)は、集団免疫の獲得!>

 

世界各国で様々な新型コロナウイルス防止策が取られる中、スウェーデンでは学校、ジム、レストランなどが営業を続けながら、国民へはソーシャル・ディスタンスを呼びかけて対応しています。

そんな中でスウェーデン公衆衛生局の疫学者アンダース・テグネル氏が「集団免疫を持ち始めた」との考えを示しました。

これは、19日(日本時間20日)米紙「デイリー・ニュース」が報じた内容です。

それによりますと、スウェーデンの首都ストックホルムで多くの人々が免疫を持ち始めて集団免疫の獲得が5月中にも達成され、封鎖をしない新型コロナウイルス対策が成功すると述べています。

因みにスウェーデンでの感染者は1万5千人を超え、1540人以上が亡くなっていますが、それは全体的な戦略の失敗ではなく、介護施設に住む高齢者を守ることに失敗したからとしています。

そこでもう一度、集団免疫についてのおさらいです。

集団免疫とは、ある感染症に対して多くの人が免疫を持っていると、免疫を持たない人にも感染が及ばなくなるという考えのことです。

コロナウイルスの場合では1人の感染者が2-3人に感染を伝搬させると言われていますが(再生産数2-3)、流行を終息させるためにもし人口の60-70%の人にコロナウイルスの免疫力があれば、1人のひとから1人しか感染者を出すことができないため、やがて流行が終息していくことになります。

そのためには、政府が口を酸っぱくして警告を出しているように、3蜜を避けて、ソーシャル・ディスタンスを徹底し、手洗いと換気に注意することが重要です。

皆様、みんなで力を合わせ、新型コロナウイルス感染を終了させましょう!

新型コロナウイルスの流行は、後2-3年経たないと収まらない?

新型コロナウイルスの流行は、後2-3年経たないと収まらない?>

 

専門家によると、1年程度では収束しないだろうと考えられるそうです。

という事は、2021年夏に延期された東京オリンピックパラリンピックもどうなることやら・・・。

昭和大学の二木芳人客員教授によると、国民の6割から9割が感染して抗体を有する「社会的免疫」が成立するまで、あと2~3年は感染の完全収束はないだろうとの事です。

そして、非常事態宣言による自主規制も、免疫成立までの患者数の増加スピードを抑えて、医療組織を破綻させないための対策でしかないのだそうです。

同様の意見は他の専門家も述べており、神奈川県警友会けいゆう病院の菅谷憲夫医師も、「今から1年でこの感染症が姿を消すことは、感染力や患者数から考えてもないだろう」と、厳しい見方を示しておられます。

ただ、日本のような温帯地域では、インフルエンザのように気温が上がると活動が低下するウイルスであれば、今年の4月下旬ごろから少しずつ感染拡大のペースが落ちて8月までには拡大の勢いが目立って落ち着くかも知れないとの事です。

ただし、季節が逆になる南半球での流行が続けば、世界的には交互に流行が継続していくことも考えられます。

特に、公衆衛生組織の弱体なサハラ以南のアフリカや中南米中央アジア諸国では数年間は潜伏する形での流行が続く可能性が高い事が危惧されます。

 

あまり悲観的な事ばかりを考えてもしょうがないのですが、当面は私たちが出来るソーシャルディスタンスを徹底していくより仕方がないですね。

早く、治療法やワクチンが出来る事を祈って・・・。

新型コロナウイルスの消毒に、ウオッカや泡盛!?

新型コロナウイルスの消毒に、ウオッカ泡盛!?>

 

「不足する消毒液の代わりにウォッカを」と、厚生労働省が異例の通知を出したそうです(4/13)。

新型コロナウイルスの感染拡大にともない、アルコール消毒液の供給が不足しているため、やむを得ない場合に限り、アルコール度数の高い酒を代わりに使うことを「特例」として認める通知を、全国の医療機関などに出しました。

対象となるのは、成分にメタノールを含まない、アルコール度数が70%から83%の範囲の酒で、ウォッカなどが該当します。

また、さらに度数が高い酒については、消毒効果が十分に得られるよう、精製水などで薄めて使うこととされているようです。

石垣島泡盛メーカーが新しく生産する、アルコール度数が77度の高濃度の泡盛も、ウオッカ同様に使えそうで、石垣市長も「通常は泡盛だが、万が一の時に使える」と期待を寄せています。

私も時々は、ウイスキーなどのアルコール濃度の高いお酒も飲みますが、それでも45%程度のアルコール分です。

消毒に、アルコールの2倍の量を使うというのは駄目なんでしょうね。

新型コロナウイルスが流行している今、発熱してもこの市販薬は避けた方が賢明です

新型コロナウイルスが流行している今、発熱してもこの市販薬は避けた方が賢明>

 

いまもまだ、風邪のシーズンです。

微熱とともに喉の痛みや咳が止まらない場合、それは普通の風邪なのか新型コロナウイルスによるものなのか、検査を受けるまではわかりません。

しかし、せめて症状だけでもと思い、市販の薬を飲みたいですよね。

しかしそんな時、取り返しがつかない状況に追い込まれないために、飲まない方が良い薬があります。

3月14日、フランスのベラン保健相は、「イブプロフェンなどの成分を含む解熱剤は、コロナウイルスの症状を悪化させる恐れがある」と警告を出しました。

更に17日には、WHOも「家庭で服用するならイブプロフェンでなく(抗炎症作用の少ない)アセトアミノフェンを飲むように!」と発表しました。

その後WHOは、「イブプロフェン服用を控えるよう勧告はしない」と“軌道修正”したのですが、今も混乱が続いています。

イブプロフェンは『イブクイック頭痛薬DX』『ノーシンピュア』『ナロンエース』など多くの市販の解熱鎮痛剤に含まれていますが、これまでもインフルエンザの時にイブプロフェンを服用することでインフルエンザ脳症を引き起こすリスクがあると指摘されてきました。

その代用品としてWHOが推奨したアセトアミノフェンは、市販薬「タイレノールA」「新コンタックかぜ総合」などに含まれています。

しかし、新型コロナウイルスに関しては歴史が浅いので、投薬によってどんな作用が起きるかわかりません。

そのため、副作用が少なく、比較的安全なアセトアミノフェン以外の解熱剤や鎮痛剤は、使わない方が良いという訳です。

実際、イブプロフェンだけでなく、同じ非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)であるアセチルサリチル酸を含む『バファリンA』や、ロキソプロフェンを含む『バファリンEX』『ロキソニンS』なども避けるべきです。

ウイルスが体内に侵入すると、白血球などの免疫系細胞がサイトカインというたんぱく質を放出して体の防御機構が働き始めます。

その際、NSAIDsなどの薬は、この放出を過剰にさせ、免疫が働きすぎて健康な細胞まで攻撃してしまう“サイトカインストーム”を引き起こす危険が指摘されています。

2003年のSARS流行時には、香港で多くの若年がサイトカインストームで亡くなっています。

ですから、どうしても解熱鎮痛薬を飲みたい場合は、せめて副作用の少ないアセトアミノフェンを使った方が安全という訳です。

いずれにせよ予防が一番ですので、手洗いと消毒、そして外出自粛とソーシャルディスタンスが今のところ一番です。

朗報:新型コロナウイルの蔓延は6月に終息?

<朗報:新型コロナウイルの蔓延は6月に終息?>

 

遂に政府による非常事態宣言が出されましたが、6月には終息になるとの見立てをディリー新潮(「週刊新潮」2020年4月16日号)が伝えています。

これは長野保健医療大学特任教授の北村義浩氏が述べたもので、「4月の紫外線はまだ弱く、ウイルスを死滅させるには日光を1時間以上当てないといけません。しかし、6月になれば紫外線量が飛躍的に増え、実験室で使う紫外線と似た効果が期待できる。本格的に終息しはじめるのは5月末から6月頭」との事です。

その理由は、「感染者が爆発的に増えた国、人口当たりの死者数が多い国は、これまでの季節、気温が低く乾燥していた欧米諸国ばかりなのです。一方、台湾や香港のほかタイ、ベトナムなど温暖で湿潤な東南アジア諸国は、当初は欧米諸国より感染者が多かったし、衛生環境も欧米よりよいと言えないのに、感染者の増え方は鈍い。日本もこれらの国や地域と同じ傾向」として、紫外線の効果が述べられています。

実際、紫外線を30分当てるとコロナウイルスを無害化できることがわかっており、紫外線の量が増える5月末から感染者数が落ち着く可能性がある、とされています。

また、ウイルスを衰えさせるには紫外線と共に“湿度”も重要のようです。

新型コロナウイルスは湿度に弱い、という研究報告がアメリカから出されており、気温22度、湿度50%の場所ではウイルスが活動できない旨が記されています。

また、中国の研究チームも、気温が8・72度を超えるとウイルスへの感染者が減る、という研究結果を発表していることから、湿度や気温の上昇でウイルスの動きが急速に鈍化することが期待されています。

 

このように、紫外線が強く、気温と湿度の高くなるのは6月。それまで後、約2カ月です。

安倍首相は、人と会う頻度を80%にすれば、連休明けぐらいにはかなり蔓延が防げているはずと云っておられますので、皆様、頑張りましょう!!

もしスーパーで買った食品に、コロナウイルスが付着していたら・・・

<もしスーパーで買った食品に、コロナウイルスが付着していたら・・・>

 

新型コロナウイルスの感染を防ぐには、手洗いと三蜜(密閉空間、密集場所、密接場面)の重なりを避ける事が重要です。

また、外出を出来るだけ避ける事も重要ですが、食品などを手に入れるためにはどうしても、スーパーマーケットには行かざるを得ませんね。

 

米国ミシガン州の医師のジェフリー・ヴァンウィンゲン氏は、スーパーで購入してきた食料品とともに自宅にウイルスを持ち込まないことが重要であると注意しています。

新型コロナウイルスは空気中では3時間、ダンボールに1日、プラスチックや金属の表面に3日間生き続けます。

そのため、ヴァンウィンゲンさんによると、購入した食料品で今すぐ食べないものは、玄関やガレージに3日間置いておくことを推奨しています。

しかし、そのように3日間も放置できない場合は、次のように消毒するのが良いそうです。

・テーブルを消毒し、カラーテープなどで半分に仕切る。一方を購入してきたままの未除菌の食料品を置くスペースとし、もう一方を消毒した食料品を置くスペースとする。

・プラスチックなどで包装された食品は、消毒液で拭き取り消毒する。

・外箱の中に包装された食品が入っている場合、外箱は捨てる。

・パンやお菓子は、消毒したプラスチックの容器に移し替える。

・ビニール袋などに入っていない果物や野菜は、20秒間水洗いする。

また、テイクアウトした食料品の場合は、ウイルスが付着している可能性のある包装紙の外側に触れないよう注意しながら、食料品を清潔なお皿に移すのが良いそうです。

更に、新型コロナウイルスではまだ確認されていないのですが、一般にウイルスは熱に弱いので、食料品は電子レンジで加熱するのも良いようです。

ちなみに、ある種のコロナウイルスは冷凍状態では長生きすることが分かっているそうですので、食料品を冷凍する際は特に注意が必要との事です。

ところで、食料品など買い物する際、お店の買い物かごやカートにもウイルスが付着している可能性がありますので、アルコールなどでハンドルを拭き取ったり、また買い物が終わったら手を洗うようにすることも忘れてはいけませんね。