悪玉コレステロールは、高いほど長生き!
<悪玉コレステロールは、高いほど長生き!>
巷で言われている健康常識は間違いが多いそうです。
例えば、「コレステロールは低い方がいい」「肉よりも魚を」「BMI(体格指数)値を気にせよ」「脂肪の多い食事は避けよ」などは、必ずしも正しくないようなのです。
例えば2016年に、悪玉といわれているLDLコレステロール、総死亡率、循環器疾患死亡率について、60歳以上の人での総合評価を行った論文があります。
それによりますと、LDLコレステロール値が高いほど総死亡率が低く、長生きするという結果でした。
また、茨城県民男女約9万人(40~70歳)を10.3年追跡調査したところ、LDLコレステロール80㎎/デシリットル未満の死亡率を1とした場合、脳卒中やがんなどの総死亡率はLDLコレステロールの値が高くなるほど低くなっていたそうです。
これらの結果によると、LDLコレステロールが高いほど長生きするということになります。
それ以外にも、コレステロール値、BMI値、脂肪、タンパク質などは数値が高い方が寿命が長くなっていることが報告されています。
また、コレステロール、脂肪、タンパク質が少ない粗食を良しとしてきた日本人の食事は、1日当たりの総エネルギー摂取量は少なく、飢餓状態だった1946年の値1903キロカロリーを下回っています。
特にこの傾向は若者に顕著で、今の食生活を続ければ健康長寿は望めない、専門家が警告するほどです。
更に、高齢者はタンパク質などの利用効率もが落ちているので、若い時より積極的にタンパク質、中でも動物性タンパク質を摂取しなければなりません。
実際、東京都小金井市の70歳住民の10年間の追跡調査で、血中アルブミン値が高いほど長生きすることが明らかになっています。
また、血中アルブミン値の低下が寝たきりや認知症を招く可能性も指摘されています。
食欲の秋には遠慮せず、“がっつり”肉を食べるのが良いようですよ。