スーパーエイジャーになろう。寿命は習慣で伸びる

<スーパーエイジャーになろう。寿命は習慣で伸びる>

 

令和元年、最後の話題です。

「スーパー・エイジャー」に関する興味深い研究結果が報告されています。

90歳以上の約3分の1の人たちには、認知症または認知機能の低下が見られます。

残る3分の1は健康な高齢者たちですが、2019年度米国科学振興協会(AAAS)の年次総会で、これらの年齢を重ねてもなお豊かな人生を歩んでいる人たちに関する2件の研究結果が発表されています。

それによりますと、「年の取り方を決定付けるのは遺伝的な性質以上に、私たちの選択に関わっている」のだそうです。

即ち、身体的、社会的な面で私たちがどのような暮らし方をしているかによって、年の取り方が変わり、自分の意思でコントロール可能だとされています。

「The 90+ Study」と題して行われた研究では、90代の人たちを対象に15年にわたって追跡し、身体測定に加え、社会生活や生活習慣、生前と死後における複数回の脳スキャン検査の結果などを分析しています。

もう一つの研究は「スーパー・エイジャー」に関する研究で、認知機能と記憶能力が実年齢を何十歳も下回る80代の男女について調べたものです。 これらの調査の結果、年の取り方に大きく関わっている第一の要素は、社会との関わり方であることが明らかになりました。そして、長生きする人たちには、長年にわたる周囲の人たちとの親密な交友関係があったそうです。 もう一つの重要な結果として、アルコールとカフェインの摂取についても触れられています。

1日にグラス2杯程度のワインかビールを飲む人は、そうでない人と比べて長生きする傾向が認められました。また、カフェインも1日当たり200~400mgの「適量」を摂取していた人では、それ以外の人たちより長生きだったそうです。 そして、当然と云えば当然なのですが、定期的に体を動かすことも長生きに関わっている事が明らかになりました。

寿命を延ばすという点では、1日わずか15分程度の運動で効果的で、運動する時間が30分、45分と長くなれば、効果はさらに高まっていました。ただし、それ以上の長時間では、効果に大きな差がなかったそうです。 また、70歳代に過体重だった人も寿命が長い事が明らかになりました。一般に、体重や摂取カロリーは少ない方が寿命は長いと云われていますので、意外な結果と言えます。 さらに、趣味を持つことも重要で、1日に数時間を趣味に費やす人はそうでない人に比べ、長生きすることが示されています。

という事ですので、健康的な習慣を保ち続けて、長生きにチャレンジしましょう!