バレンタインチョコを食べ過ぎて鼻血が出た?

<バレンタインチョコを食べ過ぎて鼻血が出た?>

 

今年のバレンタインズデーで、チョコレートをもらいすぎました? そういう人への話題です。

昔から「チョコレートを食べ過ぎると鼻血が出る」とよく言われますが、実際のところはどうなのか、調べてみました。

そもそも鼻血の多くは、鼻の粘膜や血管が傷付くことで起こります。特に粘膜が薄く血管が集まっている『キーゼルバッハ部位』(左右の鼻の穴を仕切る壁の入り口部分)と呼ばれる場所からの出血が多いようです。鼻をかんだりぶつけたりといった物理的な刺激のほか、高血圧や血液疾患、鼻の奥の腫瘍、血液がサラサラになる薬を飲んでいる人にも起こります。

さて、「チョコレートを食べ過ぎると、血糖値が急激に上昇して血圧が上がり、毛細血管が多い鼻の中の血管が切れて鼻血が出る」という説がありますが、健康な人がチョコレートを食べ過ぎても血圧が上がる可能性は低く、高血糖が直接的に鼻血を誘発するとは考えにくいようです。 ただし、高血圧の人は、血圧が高いときに鼻血を出すことはありますし、動脈硬化が進んで血管が弱くなっている人は、鼻血が起こりやすくなる可能性はあります。

「興奮作用があるカフェインを含むチョコレートを食べ過ぎると、血の巡りがよくなって多くの血が流れ、毛細血管の多い鼻の中の血管が切れて鼻血が出る」という説もありますが、いくらカフェインに興奮作用があっても、全身の血液の流れをよくするほどの効果は期待できません。もしそうだとしたら、同様にカフェインが含まれるコーヒーや緑茶、紅茶などでも鼻血が出ることになってしまいますよね。

という事で、どうも医学的には「チョコレートと鼻血」はあまり関係なさそうです。チョコレートをもらわなかった人のやっかみだったのかも?

とはいえ、何事も『ほどほど』が大切です。チョコレートをたくさんもらった男性の皆さん、食べ過ぎにはくれぐれもご注意を。

それと、3月14日にはホワイトデーがありますので、お返しも大変ですよ!!