パンデミックが世界を襲ったとき、比較的安全な国は? 日本は?

パンデミックが世界を襲ったとき、比較的安全な国は? 日本は?>

 

中国武漢で発生したコロナウイルスによる肺炎で、死者が9名を超えたようです。

このウイルス感染が、パンデミックにならないことを祈るばかりです。

 

さて、世界的な病気の流行であるパンデミック、特にヒトインフルエンザのパンデミックが過去何度も発生しており、非常に多くの人が亡くなっています。

このヒトインフルエンザのパンデミックは、ヒトが免疫をもっていない、またはあまり免疫がないウイルス感染によるもので、全世界に広がる可能性があります。

20世紀だけでもパンデミックが3回発生しており、特に「スペイン風邪」が最も深刻なものでした。

この1918年のスペイン風邪は発生から2カ月以内に世界中に広まり、世界中の人口の約30パーセントが感染し、約5000万人もの人々が死亡しました。発症から48時間以内に死に至っています。 このパンデミックはインフルエンザAのH1N1株によって引き起こされたものでした。

その後も1957年に アジア風邪、1968年に香港風邪 、そして豚インフルエンザ(後にパンデミック(H1N1)2009と命名)が、2009年4月から2010年8月にかけて発生した事は記憶に新しいところです。

 

では、世界規模のパンデミックが起きたらどこに逃げればいいのでしょうか?

News Week誌に、ハナ・オズボーン氏が “Study: The Places on Earth You Could Survive a Deadly Global Pandemic”として、比較的安全な地域をあげています(2019年10月7日)。

それによりますと、島国で25万人以上の人口を擁する世界20カ国を調べたところ、予想どうり最も避難先として優れているのはオーストラリアで、エネルギーソースと食料が豊富な点が評価されています。

次いでニュージーランドアイスランドで、これら3カ国はマルタや日本を含む4位以下の国々を大きく引き離しているようです。 以下に、その順位を示します。  1.オーストラリア  2.ニュージーランド  3.アイスランド  4.マルタ共和国  5.日本  6.カボベルデ  7.バハマ  8.トリニダード・トバゴ  9.バルバドス  10.マダガスカル  

上位を占める島国は、パンデミックによる壊滅的な厄災を経ても、先端技術で何とか生き残れるそうです。

しかしいずれにせよ一度パンデミックが起これば、その被害は甚大ですので、災害対策は事前に十分やっておく必要がある、と結論されています。

 

特に今回の中国武漢コロナウイルス感染の場合は、今月末から始まる春節で多くの中国人が日本にやってきます。

厚労省や医療関係者の努力に期待するのはもちろんですが、我々自身もしっかり対策を取るようにしましょう。