消臭剤で、めまいや頭痛が起こる人も

<消臭剤で、めまいや頭痛が起こる人も>

 このところの猛暑のせいか、電車などで汗臭い人に良く出くわします。
 また、逆に体臭を抑えるためか、デオドラントなどの消臭剤のきつい人にも良く会います。

 さて、このような消臭剤や衣類の柔軟剤に含まれるごく微量の化学物質の影響で、体調を崩す人もいらっしゃいます。
 それを気にしたNPO法人日本消費者連盟が、昨年「香害110番」を実施したところ、2日間で実に213件もの訴えが寄せられたそうです。
 中で多かったのは「隣家の洗濯物の香りで息苦しくなる」など柔軟剤関連や、「駅で制汗剤を使う人がいて、めまいがした」など多様な原因や症状が伝えられました。
 そしてこのうちの約半数が、医療機関で「化学物質過敏症」と診断されていることが分かりました。

 また、2015年行われた大規模疫学調査では、人口の7.5%が化学物質に対して何らかの過敏症状を持つという結果も出ていおり、臭いが原因の症状は決して珍しいとはいえません。
 しかし、このような化学物質過敏症に有効な治療薬はあまりないので、原因の化学物質をできるだけ避け、早めにその場所や発生源から遠ざかる事しか良い方法が無いようです。
 またこまめな換気が重要で、窓を開けたり、換気扇を使ったり、或いは空気清浄機などを使う事が良いとの事です。
 それ以外には、ビタミンやミネラルを十分に摂る事で、特に重要なのはマグネシウムを十分に摂ることが良いようです。ちなみに、このような患者さんの17.5%がマグネシウムの欠乏が観察されるそうです。
 
 ということですので、臭いに敏感な方は十分にご注意を!