子どもがいる人の方が寿命が長い

<子どもがいる人の方が寿命が長い>

 今日、成人式帰りの着飾った若者を多く見ましたが、団塊の世代の私達に比べると、少子化を実感せざるを得ません。
 そこで本日は、子供が多くなることを祈ってのお話です。

 子どもがいる人と子どもがいない人とを比べた場合、子どものいない人々よりも子持ちの人は長生きできるそうです。

 これは、疫学と地域保健の英専門誌「Journal of Epidemiology and Community Health」(March 2017 - Volume 71 - 3)に掲載された内容です。

 研究は、スウェーデンで1911〜1925年に生まれた男女計140万人を対象に、生存期間や対象者の結婚歴や子どもの有無についてのデータを解析したものです。

 その結果、子どもが1人以上いる男女は、子どものいない人に比べて、死亡リスクが低い事が明らかになりました。
60歳時点での(子どものいない人との)平均余命の差は、男性で2年、女性で1.5年だったそうです。
 また、両親が高齢の場合にその差は大きく、80歳時点の平均余命は、子どもがいる場合は男性が7年8か月、女性が9年6か月だったのに対し、子どもがいない場合は男性が7年、女性が8年11か月でした。

 この結果について著者らは、「今回の結果は単純に相関関係を見ただけであり、子どもを持てば寿命が延びるとは言えない」としてはいますが、親は老後に子どもから社会的、経済的援助を受けられることもあるが、子どものいない人にはそうした機会がなく、子どものいない人は子どものいる人に比べて不健康なライフスタイルになる傾向があると指摘しています。