パチンコに行く人も少なくなりましたが、それでも依存症は40万人も

<パチンコに行く人も少なくなりましたが、それでも依存症は40万人も>

 2018年のお正月、如何お過ごしでしたでしょうか?
 そういえば、昔はお正月は何もすることがなく、せいぜい一年を占うためにパチンコに行ったものでしたが・・・。
しかし、私が学生のころと比べてみると、パチンコ屋さんがめっきり少なくなりました。
 大型店化したこともあるのですが、パチンコが趣味の人もあまり見かけなくなった気がします。
 しかしその一方で、年金支給日の翌日は高齢者でパチンコ屋が一杯になるという話もあります。

 さて、パチンコやパチスロに過度にのめり込む「遊技障害」の恐れのある人が国内に約40万人もいることが、お茶の水女子大のワーキンググループと精神科医や研究者らによる「パチンコ依存問題研究会」の全国調査で分かりました。

 調査は、今年1〜2月に無作為抽出した18〜79歳の男女9000人に調査票を送り、5060人(56.2%)から回答を得た結果をまとめたものです。
 その結果、この1年間にパチンコ・パチスロで遊んだ経験があった582人のうち、精神面や家計、仕事、人間関係などのいずれかに支障が出ている「遊技障害」の恐れがある人は21人おり、この値から全国では約40万人もいるものと推計されました。
 このような遊技障害の恐れがある人は、離婚経験がある人や預貯金のない人が多かったのに対し、男女別や年代、学歴、職業、居住地、店舗の遠近との関連は見られなかったようです。

 さらにこのグループは依存度を科学的に計測するためのパチンコ・パチスロ遊技障害尺度(PPDS)を独自に開発し、依存時によく見られる状況や行動を27項目挙げて数値化することに成功しました。
 今後はこの尺度を用いて、障害を引き起こす要因の特定や障害の予防、治療法の検討に取り組んでいくそうです。