ナッツに、がん再発防止作用!

<ナッツに、がん再発防止作用!>

かたい皮や殻に包まれた食用の果実・種子のうちの木の実は、一般には「ナッツ」と呼ばれるものです。
今回、このナッツにがんの再発防止効果があり、死亡率の低下に役立つ事が分かったというニュースです。

これはボストンにあるダナ・ハーバー・ガン研究所が発表したもので、週に57グラム以上のナッツを結腸がん患者さんが食べた場合、がん再発率とそれによる死亡率が食べなかった人に比べてはるかに低い事が分かりました。

以前の研究で、ナッツの摂取ががんの再発やがん死に関係する肥満や糖尿病の予防に重要なことが分かっていたため、今回は直接にがん再発や死亡率を調べたのだそうです。
研究では、がんがリンパ節まで転移したステージ3の結腸ガン患者さん、826人に食事に関する聞き取り調査を行いました。
なお、対象になった方全員が、以前から手術や化学療法を受けているがん患者さんだったそうです。

その結果、回答者の19%が週に57グラム以上のナッツを食べており、これらの人は食べていなかった人に比べて、再発率が42%、死亡率は57%も低い事が明らかになりました。
なお、この57gはアーモンドなら48粒、カシューナッツなら36粒の量に相当するそうです。

今後、他のステージのがん患者さんについても同様の効果があるかを調べるそうですが、大いに期待される結果です。
また、今回の研究のナッツにはマメ科のピーナツとピーナツバターは含まれなかったようですが、ナッツの種類を含め今後の研究が待たれます。