糖尿病の発症率は、気温とともに上昇する

<糖尿病の発症率は、気温とともに上昇する>

今年も早、6月。いよいよ、梅雨の季節です。同時に、気温がどんどん上がっていきます。
さて、CNNが「気候の変動は、糖尿病の発症とも関係がある」と発表していますので、ご注意を。
オランダ・ライデン大学の専門家が率いる研究チームが、英医学専門誌に発表した内容だそうです。

研究では米国疾病対策センター(CDC)の報告を基に、1996年から2009年にかけて全米で発生した2型糖尿病のデータを分析しました。
その結果、米国での屋外の年間気温が摂氏1度上がるごとに、糖尿病の発生率が4%前後高くなることが分かりました。世界でも気温1度ごとに、糖尿病予備軍とされる「耐糖能異常」が0.17%増えていたということです。

気温と糖尿病に相関関係が見つかったとは言っても、因果関係が確認されたわけではないのですが、ひとつの仮説として、「脂肪の燃焼を促し糖尿病を防ぐ作用のある褐色脂肪細胞は、気温が低い時に活性化する性質を持つが、気温が上昇すると褐色脂肪細胞が活発に働かなくなり、それが糖尿病につながるとも考えられる。」のだそうです。
その他にも原因が考えられそうですが、気候変動と糖尿病がどんな理由でどのように関係しているのかを確かめるためには、さらに研究を進める必要があるとしています。