犬は認知症で攻撃性が増すことも

<犬は認知症で攻撃性が増すことも>

日本を含めた先進国はどこも高齢化が進み、大変な問題となっていますが、それは人間だけの話ではなく、ペットの世界でも同じようです。
犬の場合は認知症は15〜16才で35%と高くなり、特に攻撃性が増すこともあるそうです。
ペットフード協会の調査によると、平成28年度の全国の犬の飼育頭数は約987万8000頭で、7才以上の高齢犬の割合が増えているそうです。

人に限らず犬の平均寿命も年々延びてエージングの問題が課題になっており、特に近年多いのが「認知症」なんだそうです。
ある調査では11〜12才の犬では10%、15〜16才では35%に行動の障害が見られたという報告もあり、加齢に伴いその割合は高くなっています。

犬の認知症には次のような症状がみられるそうです。
・方向感覚を失い、自分がいる場所がわからなくなる状態となります。通り抜けられないところを通ろうとしたり、壁の前でぼんやり立ち尽くしたり、こぼしたエサを見つけられないなどの症状が見られます。
・攻撃性が増し、吠えたりかんだりすることが増えます。感情のコントロールがうまくできない状態です。今までできていた留守番ができなくなるなど、行動にも変化があるそうです。
・昼間はよく寝るのに、夜は寝ない。または1回の睡眠時間が短いなどの症状が。排泄行動にも変化が見られ、トイレの場所がわからなくなって失禁したり、しつけに従わなくなってきます。
・一点を見つめてボーッとしている時間が増えたり、反応が鈍くなります。食欲の増加、あるいは減少も見られます。

このように、どうも人間と同様の症状のようです。そしていつもと違う行動が見られたら、まずは動物病院を受診しましょう。