ギャンブル依存症は成人の2.7%も!

ギャンブル依存症は成人の2.7%も!>

 依存症と聞けば、覚せい剤などを思い浮かべるかもしれませんが、ギャンブル依存の人もかなりいるようです。
 厚生労働省は、都市部の成人の2.7%もの人が競馬やパチンコなどへのギャンブル依存が疑われる状態になったことがある、との調査結果を公表しました(2017年3月31日)。
 単純計算すると全国で約280万人に上ることになるそうです。

 この調査は、昨年から国立病院機構久里浜医療センターが中心となって実施したものです。
 米精神医学会の診断基準に基づいて、無作為抽出した全国11都市の成人に面接で質問し、約千人分の回答を集計した結果、都市部の成人の2.7%もの人がギャンブル依存性になったことがあると答えたそうです。
 ちなみに、全国の成人約4千人を対象にした別の調査では、成人人口の4.8%に当たる536万人がギャンブル依存症と推計されています。
 このような結果を受けて、政府の関係閣僚会議で対策強化に向けた論点をまとめ、公営競技場やパチンコ店に本人や家族の申告で入場を制限できる仕組みなどを取り上げています。
 更にパチンコに関しては、出玉規制の基準見直しや業界の取り組みを評価する第三者機関設置も考慮し、今夏をめどに工程表を策定するそうです。
 菅義偉官房長官は会議で「安易な依存を招かないよう、事業者が必要な対策を講ずることが不可欠だ」と語ったそうですが、公営のカジノも取りざたされていますので心配です。