痩せすぎ、拒食症:もっと痩せたい

<痩せすぎ、拒食症:もっと痩せたい!!>


 先日電車に乗っていたところ、明らかに痩せすぎ、と思われる女性を見ました。そしてその後直ぐに、その人とは異なる人の姿も目に飛び込んできました。
 本当に、必要以上にスマートな?体型の女性の多いことに驚かされます。
 足の細さや腕の細さを見ると、“もう少し食べたら”とついいらぬおせっかいをしたくなるのですが・・・。

 この傾向は日本だけでなく、肥満王国といわれる米国でも同様のようで、若い女性は必要以上に痩せたいとの強い願望を持っているのだそうです。
 そこで今日は、食行動に関する専門誌Eating Behaviorsに、コーネル大学人類生態学のLori Neighbors博士らが報告したものをご紹介します。

 コーネル大学の学生310人を対象に調査したところ、女子学生の90%が痩せ願望を持っており、正常体重の女性でも、もっと痩せたいとの強く思っていることがわかりました。 また、体重が標準以下の既に痩せている女性でも、その半数が更に体重を落としたいと願っており、少なくとも現状の低体重を維持したいと考えているそうです。
 一方、逆に体重オーバーの女性では、健康になるために痩せる必要があるなどとは考えておらず、自分は大丈夫と考えていたそうですですから、不思議なものです。

 ファッションショーでは痩せすぎたモデルさんばかりが出てきますが、それも痩せすぎ願望の原因だと思います。
 痩せすぎの人は、拒食症のリスクが高くなります。
 そういえば、数年前に拒食症で死去したブラジル人モデルのアナ・カロリナ・レストンさんのばあいは、身長174cmだったにもかかわらず、体重が39.6kgしかなかったそうです。
 このレストンさんの事件以来、世界のファッションに強い影響を持つ、フランス、イタリアなどでは、痩せすぎモデルの採用を考え直し、痩せすぎや拒食症などの健康問題にも注意を払うようになってきています。

 痩せすぎは決して美しくはありませんよ。
 健康美にもっと意識されますよう!!