牡蠣の性欲亢進作用

<牡蠣の性欲亢進作用>


 牡蛎の美味しさは格別です。
牡蠣鍋、牡蠣フライ、そして生牡蠣にレモンをかけて・・・など、思わず生唾を飲み込んでしまいます。
また古来より、牡蛎は性欲を増強する事がよく知られており、愛用しておられる方もいらっしゃるようです。
 今回、それは単に迷信ではなく、実際に牡蛎には性欲亢進効果があるという話題です。
 

これは、サンディエゴで開かれた米国化学会年次集会(American Chemical Society annual meeting)で、マイアミBarry大学George Fisher博士らが報告したものです。

 報告によりますと、牡蛎には男性ホルモンであるテストステロン、或いは女性ホルモンであるエストロゲンなど性ホルモンの分泌を促進させる、D-アスパラギン酸およびN-メチル-D-アスパラギン酸が沢山含まれていることを見出した、というものです。

 また、牡蛎に限らず、ハマグリ、アサリ、イシガイなどにもこの物質が多く含まれており、このような軟体動物由来の食物が、古来より性欲を促すという言い伝えの科学的根拠となるとしています。

 一方、この報告に対して疑問をはさむ研究者もいて、D-アスパラギン酸などが体内に入って消化された後も、実際に性ホルモン分泌を促進する作用があるかどうか、更に性欲亢進に必要十分量のエストロゲン等が分泌されるのか、については更に詳しい研究が必要という事です。
 しかし、牡蛎の効果についは、昔から世界中で言い伝えられているものですので、信憑性が高いのではないかと思われます。

 ところで、D-アスパラギン酸アミノ酸の一種ですが、通常我々の体にあるのはL型といわれるもので、その構造(立体構造)が異なります。
 ですから、いくらL型のアスパラギン酸をとってもその効果は期待できませんので、ご注意を。