子供時代によいしつけを受けた人の年収は高い

＜子供時代によいしつけを受けた人の年収は高い＞

「うそをつかない」「他人に親切にする」「ルールを守る」「勉強をする」といった４種類のしつけを子どもの頃に受けた人は、どのしつけを受けていない人に比べて、平均年収が約８６万円も高いそうです。

これは、神戸大経済経営研究所の西村和雄・特命教授らの研究グループが発表したものです。

研究は、インターネット調査会社に登録した人から無作為に選んだ９万人に調査票を送り、仕事を持つ１万３１６４人から得た回答をまとめたものです。
その質問内容は、幼少期に周りの大人からよく言われたことを、八つの選択肢から選んでもらいました。
また同時に、現在の年収を比較したそうです。

その結果、「うそをついてはいけない」としつけられた人の年収は、平均約４４８万円で最も高く、しつけられた覚えがない人（同約３９８万円）を５０万円上回っていました。
また、「他人に親切にする」「ルールを守る」「勉強をする」も、しつけを受けた人の方が、年収が約２９万〜１５万円高いことが分かりました。

さらに、これら四つのしつけを全て受けた人の平均年収は約４７９万円で、一つも受けていない人（約３９３万円）と比べ、約８６万円高くなっていました。
その一方で、「あいさつをする」や「ありがとうと言う」といったしつけは、年収の高さとはほとんど関係なかったそうです。

良いしつけを受ける人は教育歴も高く、それが年収に関係してきた可能性はありますが、親からのしつけも大事な教育の一つですので、子供には充分な教育を受けさせたいものです。