早漏防止用スプレーの開発

早漏防止用スプレーの開発>


男性の性生活に関する大きな障害として、早漏症があります。
これは、勃起障害(ED)とは異なり、性交後あまりに早くオルガスムスに到達してしまうもので、男性自身は勿論、パートナーの女性にも深い悩みを与えます。

さて今回、この早漏を防止するスプレーが開発されたと言う話題で、これを使うとオルガスムにいたる時間を6倍長時間遅らせることが出来るということです。

この研究結果は、医学誌BJU International(April issue April 6, 2009)に、英国ベルファストのロイヤル・ビクトリア病院のW. Wallace Dinsmore教授が報告したものです。

研究では、早漏と診断された300名の男性患者さんをランダムに選択し、100名にはプラセボ偽薬、残り200名には7.5mg局所麻酔薬のリドカインと2.5mgのプリロカイン入りPSD502スプレーを使用しました。

3ヶ月間にわたって、性交5分前にこのスプレーを用いてもらい、ストップウオッチを用いて膣内挿入から射精までの時間を測定してもらったのだそうです。
なお、試験に参加した男性には、性交する前には少なくとも24時間は性的な活動や自慰行為を避けるように指示されていたとのことです。

その結果、挿入後射精までの時間が以前は平均0.6分だったのが、PSD502スプレーを受けた後では3.8分と、大幅に時間が延長する事がわかりました。
なお、プラセボ偽薬投与された対象群では、1分間の時間延長が見られたそうです。

以上の結果から、PSD502スプレーは、少なくとも男性の絶頂に至る時間を6.3倍延長させ、またプラセボ対象に比べても1.7倍長くすることが明らかになりました。

3ヶ月間の臨床試験の結果をまとめると、
1)治療を受けた男性の90%が、射精までの時間を遅らせることが出来、膣内挿入後1分以上保つことが出来た。これは、プラセボ群の54%に比べて大幅に効果を示している。
2)治療群の男性の74%は射精まで2分間遅らせることが出来た。これは対象群の22%に比べて明らかに有効性が高い。
3)治療群の62%の男性は、オルガスムスの感覚が、"よかった"或いは"すごくよかった"と答えており、これはプラセボ群の20%に比べて高い値を示していた。
4)治療群の男性患者及びパートナーの女性は、性交時の感覚、満足感などが改善し、お互いの感情もよくなったと答えていた。

なお、最も多く見られた副作用としては、勃起が起こりにくくなったこと及び
膣が焼けるような感じがあったという点が指摘されています。


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