タバコを吸い、少しのお酒で顔が赤くなる人は、食道がんのリスクが19

<タバコを吸い、少しのお酒で顔が赤くなる人は、食道がんのリスクが190倍>


このニュースを見て、ギョッとした人は多いのではありませんか?
実は私がそうです。
禁煙してから大分経ちますが、お酒は相変わらず好きです。それもほんの少しで真っ赤になるのですが・・・。

さて、顔がすぐに赤くなるお酒に弱い体質の人が、飲酒と喫煙を同時にすると、食道がんになるリスクが、飲酒も喫煙もしない人に比べて、最大190倍も高くなることが分かりました。

これは、遺伝子医学で有名な東京大学の中村祐輔教授らが明らかにしたものです。

研究では、食道がんの患者さん1,070人と健常者2,832人を対象に、約55万か所の遺伝情報の違いを、最新の遺伝子解析法を用いて比較しました。

すると、発がん性が指摘されているアセトアルデヒドをアルコールから作る酵素と、アセトアルデヒドを分解する酵素の二つが、食道がんのリスクに関連していることを突き止めました。

さて、アセトアルデヒドはお酒を飲んだ時に気分を悪くさせる原因物質ですが、たばこの煙にも含まれています。
顔が赤くなる人は、アセトアルデヒドの分解能力が弱いため、その毒性が残って赤くなるのですがで、日本人の4割がこのタイプと言われています。

今回の研究で、飲酒・喫煙の影響についても調べたところ、お酒に弱く、上記の二つの酵素の働きが弱い人が1日缶ビール1本以上の飲酒と喫煙をすると、相乗効果が働いて、お酒に強く飲酒・喫煙をしない人に比べ、食道がんのリスクが190倍も高くなっている事が突き止められたというわけです。

ちなみに、同じ体質の人でも、飲酒・喫煙をしない場合では、食道がんのリスクは7倍程度に下がっていたそうです。

この報告により、体質を理解して生活習慣に気を配ることで、予防したり早期発見したりできると期待されるようですが、皆様は如何ですか?

私はお酒はやめられそうにないので、禁煙を強く誓った次第です。


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