バイアグラは、ドーピング剤？

＜バイアグラは、ドーピング剤？＞

　
　バンクーバーオリンピックも無事終了しました。
　日本勢の活躍もまずまずといったところでしょうか？
　
　さて、今度のオリンピックではドーピングの問題はあまりなかったようですが、あのバイアグラがドーピング剤となりうるのだそうです。

　クエン酸シルデナフィルはバイアグラの主成分で、通常は男性の勃起不全の治療に使用されることはご存知のとおりです。
　最近、このバイアグラ成分が、様々な効果を持つことが明らかになってきています。このHPでも何度か取り上げましたよね。

　今回は、バイアグラに運動能力を高める効果があるため、ドーピング剤の一つとして禁止されるかもしれないと言う話題です。

　世界アンチドーピング機構（The World Anti-Doping Agency, WADA）は、バイアグラを国際スポーツでの禁止薬リストに掲載すべきか否かを議論しているそうです。

　英国放送のBBCスポーツの記者も、「WADAはこの化合物の詳しい調査を行っており、世界のいろいろな地域での運動能力の増強効果を調べる研究に、莫大な資金を投資している。」と報道しています。

　WADAによると、シルデナフィルは運動能力を劇的に高める効果があり、特に北京やロンドンなどの大気汚染の激しい地域ではその効果は顕著であるとしています。

　今までも、シルデナフィルは筋肉への血液供給量を高めるので、短距離走に効果があることはよく知られていました。
　実際、運動選手の中には、筋肉増強サプリメントよりも効果が高いと、よく使用している選手もいるそうです。
　また、高地で大気汚染が進んでいる地域では、選手の呼吸系の働きを改善して、耐久性を高めることも期待されています。

　現在のところは、バイアグラの服用は違法ではないので選手は自由に使用して良いのですが、2012年オリンピック開催のロンドンは大気汚染が激しく、多くの選手が用いる事が危惧されています。

　WADAは毎年禁止リストを改定していますので、ロンドンオリンピックの前には、バイアグラ成分をドーピング剤として禁止リストに加える可能性が高そうですね。

　でも、バイアグラを服用している選手たちの局部が、運動中にどのような状態になっているか、気になりませんか？

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