化粧品や香水は、胎児に有害

<化粧品や香水は、胎児に有害>


 香水や芳香剤入りクリームを使用している妊婦の人には、とても気になるニュースです。
 生まれてくる子供が、将来不妊症になる可能性があるそうです。
 妊娠期にこのような化粧品を使用すると、そこに含まれている化合物が、子供の精子形成に問題を起こす可能性があると言うものです。

 この報告は、エジンバラで開かれた人類生殖学医学研究委員会のシンポジウムで、エジンバラ大学のRichard Sharpe教授等が明らかにしたものです(2008年9月)。

 実験では、妊娠ラットに対して、化粧品に含まれる成分に暴露しました。
 すると、胎児ラットの男性ホルモンのテストステロンなどアンドロゲン作用を抑制することが明らかになりました。
 さらに、子供ラットが誕生した後、成熟ラットとなった後には、不妊などの問題が発生しやすくなっていたということです。
 このようなホルモンを抑える化学成分は、化粧品以外にも、家庭で使用するプラスチックや衣料品等に広く用いられているものです。

 今回の実験はラットを用いたものですが、同様に人の場合でも、妊娠8-12週の妊婦さんが、その様な香水や芳香剤が入っている化粧品を使用すると、その成分が皮膚を通して体内に吸収され、胎児に同様の影響が生ずる可能性があるとされています。

 妊娠中は、喫煙や禁酒、また薬の使用も注意することは、良くご存知のことと思いますが、化粧品などの使用についてもご注意されますよう。


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 今日の話題は如何でしたか?

 ・既刊号は、ホームページ「http://www.drhase.info/」をご覧下さい。

 ・メールマガジンをお届けしています。ご希望の方は上記ホームページより登録してください。

 ・また情報交換の場として、「http://d.hatena.ne.jp/Drhase/」のコメントコーナーもご覧下さい。