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<子供の笑顔は、母親の脳を和らげる効果がある>


 女性が自分の子供の笑顔を見ると、脳のある部位が活性化され、幸せな気
持ちにさせることが、科学的に実証されたというニュースです。

 ヒューストンのベイラー医科大学のLane Strathearn博士が、小児科学誌
Pediatrics(2008, July issue)に報告したものです。

 研究は、初出産した女性28名、平均年齢は29歳、大学教育を受けた女
性が対象となっていました。
 13名は白人で、7名が黒人、メキシコ系4名、その他が4名で、20人が
既婚者ということです。

 これらの女性について、出産後6ヶ月後から、子供が笑った時、普通の状
態、及び泣き叫ぶ時のビデオを撮り、その反応を調べました。

 また、出産10ヶ月後に、MRI(核磁気共鳴映像法)により母親の脳の活性
化状態も測定しました。

 その結果、自分の子供が笑っている時のビデオを見た際には、脳のネット
ワークが非常に活性化されることがわかったそうです。

 母親が自分の子供の笑顔を見た時には、脳のドパミン作動性の報償系領域
が活性化されており、面白いことに、他人の子供が笑っていても、その様な
活性化反応は生じなかったそうです。

 また、自分の子供であっても、こどもが泣き叫んでいる場合には、そのよ
うな脳の反応は生じませんでした。

 以上の結果から、子供の笑顔は母親に満足感を与え、その効果は非常に特
異的なものであることわかりました。

 そしてこのような反応は生物学的に重要な意味があり、子供が母親に完全
に依存して生活するための重要な手段であると考えられるそうです。

 また、長い生物進化を反映したもので、単に母親と子供の関係を見る上だ
けでなく、生物進化を考える上で興味深い結果であるとされています。


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