相撲だけじゃない! 大学の研究者も”クスリ”を使っている。

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<相撲だけじゃない! 大学の研究者も"クスリ"を使っている。>


 大麻使用の問題で、大相撲はてんやわんやの状態ですね。
 この問題は海外でもかなり話題になっているようで、海外に住む友人からも、
いったいどうなっているのと、心配のメールがきたほどです。

 北京オリンピックでも、クスリを使った選手が何人もメダル剥奪になりまし
たし・・・。
 
 ところがこのようなクスリの使用は、単に運動選手にとどまらず、研究者や
科学者の間にも広まっているという、由々しき事態が報告されました。

 科学誌Nature誌が購読者に対して行った調査でわかったもので、Nature誌に
掲載されたものです(SOURCE: Nora Volkow, M.D., director, the U.S. National
Institute on Drug Abuse, Bethesda, Md.; Nature, April 10, 2008)。

 なお、このNature誌の購読者は、研究者や科学者が大多数を占めている雑誌
で、科学界に衝撃を与えています。

 それによりますと、60ヶ国1,400人の購読者がこの調査結果に答えており、
62%がリタリンを、44%がプロビジル、15%がベーターブロッカーを、精神力を
集中するためと称して、適正外使用されていると警告しています。

 研究者の5人に1人が、ADHD(注意欠陥過活動性障害)や精神療法に使用さ
れる認知機能亢進薬を、集中力や記憶力を高めるために使用しているのだそう
です。

 その中で最もよく使用されているのは、ADHDの治療に使用されるリタリン
(メチルフェンキデート)で、続いてプロビジル(モダニフィル)、ベータ
ーブロッカーなどの抗血圧薬などが、不安を取り除くために使用されていま
した。

 最近、科学者の世界では、良い成果を出そうとして、競争が激しくなって
いま
す。
 そのため、不安や逆に薬に依存して集中力や記憶力を高めたいとする人が
多くなっていると指摘されています。

 ご存知のように、科学分野の爆発的な進歩が見られる反面、データの捏造
等の問題が多く発生しています。

 実際、大学で研究を続けている私の友人は、最近の国立大学の独立法人化
により、研究費を得るにはよい成果を挙げることが必須で、そのため気の休
まる日は無いと嘆いています。

 そのような状況は理解できるのですが、かといってクスリに頼るのはルー
ル違反のような気がします。


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