カレー:アルツハイマー痴呆に有効。

●お知らせ: 
ご要望にお応えし、管理人が収集した国内外の最新健康情報 を公開しました。
 面白くて役に立つ情報が満載です。 http://drhase.main.jp/ をご覧ください。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


<カレー:アルツハイマー痴呆に有効。>


 カレー粉に含まれる成分が、アルツハイマー痴呆の原因とされている、脳のプラーク斑点を取り
除く効果があることがわかりました。

 今回の研究は、米国科学アカデミー会誌(Proceedings of the National Academy of Sciences,
2007, July 16)にLos AngelesのDavid Geffen School of Medicineらの研究者が報告したものです。
 ちなみに同様の報告は日本の研究者も行っていますので、2つを同時にお知らせします。

 実は今までも、アルツハイマーになりやすさと、カレーを食べることに、なんらかの関係がある
のではないかといわれていました。
 実際、米国では人口の約25%の人がアルツハイマー痴呆になるのですが、インドではその頻度は
1%と非常に低いことが知られています。
 そしてこれは、カレー粉をよく食べるからではないかと言われています。

 そこで、カレー粉に含まれるターメリックに目をつけて、脳のプラーク斑点の基であるアミロイ
ドベータたんぱく質を分解する成分を探したところ、クルクミンの一種であるビスデメトオキシク
ルクミン(Bisdemethoxycurcumin)が有効なことがわかりました。

 アミロイドβ蛋白を分解する、免疫細胞のマクロファージの作用を促進させるのが、その作用機
構ということです。

 この米国の研究チームは、このアミロイドたんぱく質の分解プロセスに、免疫システムのキーと
なるMGAT III 及びToll-like レセプターと呼ばれる遺伝子も関係している事を見出しています。

 そしてこれらの発見は、アルツハイマー痴呆における免疫システムの役割に新しい知見を与える
だけでなく、今後の治療に向けての重要な発見であるとしています。

 さて、今回の発見は確かに興味深いことなのですが、実は以前にも日本の科学者も同様にカレー
粉ウコンに含まれるクルクミンが、アルツハイマー病の原因となる物質の生成を防ぐ効果がある事
が報告されています。

 これは、金沢大大学院の山田正仁教授らが述べているもので、アミロイドベータタンパク質にク
ルクミンを加えると、神経細胞が守られることを確認していました。
 また、赤ワインに含まれるポリフェノールや、ハーブのローズマリーでも同様の効果が得られる
そうです。


 カレーは私の大好物の一つです。カレーライス、カレーうどん、カレーパン、何でもOKです。
 さて将来、私がアルツハイマーになる確率は???

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 今日の話題は如何でしたか?

 ・既刊号は、ホームページ「http://www.drhase.info」をご覧下さい。

 ・メールマガジンをお届けしています。ご希望の方は上記ホームページより登録してください。

 ・また情報交換の場として、「http://d.hatena.ne.jp/Drhase/」のコメントコーナーもご覧下さい。