6時間疾走出来る「スーパーマウス」が、遺伝子組み換えで誕生。

●6時間疾走出来る「スーパーマウス」が、遺伝子組み換えで誕生。


 学生時代、私は長距離走が大の苦手で、マラソン選手などは異なる人種では
ないかと思っていました。

 ところが最近、遺伝子操作を行うことにより、毎分20メートルの速度で5〜6
キロの距離を最大6時間にわたって連続疾走できる、驚異的な体力のマウスが
遺伝子組み換えで誕生したそうです。

 これは、米国オハイオ州ケース・ウェスタン・リザーブ大学のRichard Hanson
教授の研究チームが、生化学専門誌Journal of Biological Chemistry(1 Nov.
2007) に発表したものです。

 その報告によりますと、既に500匹近く生まれているそうで、「スーパーマウ
ス」一族となっているようです。

 このスーパーマウスは、野生のマウスよりも60%多く食物を摂取するのだそ
うですが、それでもスリムな体形を保っているようです。
 また、寿命も長く、生殖期間も通常より長いそうです。
 そして、このマウスは激しい運動の際に蓄積される乳酸が極端に少ないため、
激しい運動に耐えることができるのだそうです。

 同教授は「人間に例えれば、ピレネー山脈をバイクでのぼる自転車ロードレ
ーサーの元王者ランス・アームストロングに匹敵する」とのことです。

 通常の動物はエネルギー源が脂肪酸代謝から筋グリコーゲンに切り替わり、
血中乳酸値が上がるのに対し、スーパーマウスは主に脂肪酸に頼るため、この
ように持久力に差が出るということです。


 さて、最近オリンピックの有名選手や大リーガーが、筋肉増強剤を使用したと
して、メダルの剥奪や引退勧告騒ぎがありましたが、遺伝子操作なら問題はない
のでしょうか・・・?
 理想の人間像を求めて、あちこちで遺伝子操作が行われると、人類の将来が心
配になります。


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