●バラの香り:嗅げば、記憶力が向上し、美白効果も!
●バラの香り:嗅げば、記憶力が向上し、美白効果も!
バラの花と聞くと、真っ先の思い浮かぶのが、真っ赤なバラをくわえ踊る情
熱的な女性、そしてその女性に恋をして、バラのトゲに痛い思いをする男です。
それらは私のバラに対する思いなのですが、最近の研究で、バラの香りには、
その香りをかいだ人の記憶力を向上させるだけでなく、お肌の美白効果もある
ことが明らかになりました。
そこで今日は、バラの香りに関するこの2つの研究結果の話題です。
1)バラの香りは、記憶を向上させる。
これは、独リューベック大学の研究チームが行った調査で、科学専門誌サイエ
ンスに掲載されたものです(2007年2月8日)。
調査では74人の被験者に、トランプの神経衰弱によく似たゲームをおこなっ
てもらいました。
その際、同時にバラの香りを嗅いでもらい、記憶力への影響を調べたそうです。
そしてゲーム終了後に、磁気共鳴画像診断(MRI)装置を用いて、睡眠中の
脳の働きを分析しました。
その結果、バラの香りを嗅がなかったグループの正解率は86%だったのに対し、
香りを嗅いでゲームをしたグループでは、正解率は97.2%と、明らかにバラの香
りを嗅ぐと成績がよくなっていることがわかりました。
また、MRI装置を使った分析結果も、バラの香りを嗅いだ場合には、記憶を
つかさどる海馬部分が活発になっていることが確認されたそうです。
2)白いバラの香りに美白成分? カネボウが確認。
白いバラの品種の香りに、肌の黒ずみの原因となるメラニン色素の生成を妨げ
る成分が含まれていることをカネボウ化粧品の研究者らが見つけ、2007年度の日
本薬学会で発表しています。
数百種のバラの花の香りを分析したところ、フェアビアンカという白い花を咲
かせるバラに、新たな成分があることがわかりました。
次に、この成分をメラニン色素のもとである皮膚細胞に与えたところ、メラニ
ン色素の生成が抑えられたそうです。
これは、色素の生成にかかわるチロシナーゼという酵素の働きが妨げられるた
めで、新しい美白成分であると考えられるそうです。
今後、白いバラ由来のこの成分が、お肌で悩む女性の救世主になりそうです。
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