男性のうち13%が無呼吸症候群
● 男性のうち13%が無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、就寝中に無呼吸を繰り返して熟睡できず、
日中も慢性的な睡眠不足に悩まされ、生活や業務に支障をきたす睡眠障害の一
種です。
2003年2月、JR西日本の山陽新幹線で、岡山県内を走行中の運転士が居眠り
運転して、大問題となりましたが、この運転士は後にSASと診断されています。
さて、最近の調査によると、このようなSASの患者さんは非常に多く、実に
全男性の13%は無呼吸症候群であるという結果が、京都大学角谷助教授らの調
査にて明らかになりましたので、お知らせします。
調査は、大阪府の会社の男性社員約180人を対象にしたもので、1人当た
り1週間かけて問診や睡眠の様子を調べました。
その結果、1時間の睡眠中に10秒以上呼吸が停止したり低呼吸だった回数
は、正常とされる5回未満の人は僅か33%だけだったそうです。
この結果は過去の調査に比べて、睡眠中に呼吸停止を繰り返して熟睡できな
い睡眠呼吸障害(SDB)は3倍近く増えている事を示しており、実に成人男
性の2/3が該当すると推定されています。
また、日中も過度の眠気で生活や仕事に支障をきたす睡眠時無呼吸症候群
(SAS)は13%と推定され、これも過去の調査に比べると3−4倍に増加
しているそうです。
角谷助教授によると、国内で数百万人の男性がSASになっている恐れがあ
り、交通事故を起こす可能性が高いとの報告もあり、対策が必要であると警告
しています。
このSASには“いびき”がつきものですが、最近の研究によるとサプリメント
のコエンザイムQ10が有効といわれています。また、いびき防止の手首に巻く
“いびき防止リストバンド”や、各種のいびき防止薬がありますので、これら
をうまく活用して、辛いSASに襲われないようご注意下さい。
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