赤ちゃんの命が、バイアグラで助かる!
●赤ちゃんの命が、バイアグラで助かる!
ご存知、バイアグラは、いろいろな噂でもちきりの薬ですが、今回、セック
ス補助剤の汚名を返上し、赤ちゃんの命を助けた、という話題です。
これは、英国ニューカッスルロイアル病院のAlan Fenton氏らの医師達が、
未熟児の子供の命をバイアグラ(シルデナフィル)で助けたというもので、関
係者の間で喝采を浴びています。
この赤ちゃんは、2006年8月に生まれたこの子は、Lewis Goodfellowちゃん
(男児)で、僅か24週で生まれた超未熟児で、生れた時は、体重は僅か1ポン
ド8オンス(約680グラム)しかなかったのだそうです。
そのため、肺の片一方は働くことができず、体に行きわたるに充分な、酸素
を供給出来ないことが危惧されました。
実際、この子は既に呼吸困難に陥っており、酸素を身体に供給できない状態
で、例え酸素を外から与えても、血管が細いために、酸素を各組織には行き渡
らせることが出来ない状態だったそうです。
そして、他に有効な治療法が無いことから、同病院の医師達はワラにもすが
る思いで、バイアグラとして有名はシルデナフィルをこの男児に与えることに
しました。
ご存知のように、バイアグラの成分シルデナフィルは、一酸化窒素を供給し
て血管を拡張させ、血流を上げます。
そのため、EDの患者さんではペニスへ血液が多く集まるようになり、勃起を
可能にさせるものです。これと同様の効果を狙ったわけです。
その結果、バイアグラの投与により、この男児の血管を広げることが出来、
血流を増やして酸素供給が可能となったそうです。
そして、この子はその後も順調に治療が進行し、今年1月にめでたく退院で
きました。
現在は、家で両親と共に幸せに暮らしているということで、一時は泣く泣く
葬儀の準備をしていたご両親は、同病院の医師団の思い切った治療に感謝して
いるとの事です。
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