副作用は恐ろしい：①飛行機墜落は、花粉症薬が原因か。②胃検査用バ

● 副作用は恐ろしい：①飛行機墜落は、花粉症薬が原因か。②胃検査用バリ
ウムで胃に穴。

　薬には副作用がつき物です。正に薬は両刃の刃で、病気を治す一方で、病気
を引き起こす可能性があり、「クスリは、リスク」という言葉がよく示してい
ます。
　そこで今回は、副作用に関する、気になる話題を2つお送りします。

①飛行機墜落は、花粉症薬が原因か？
　2005年4月、兵庫県の但馬空港で、曲技飛行の練習中だった１人乗り小型機
が墜落、操縦士の岩崎貴弘さん（当時５３歳）が死亡した事故がありました。
　国土交通省航空・鉄道事故調査委員会はこの事故原因について、低高度で曲
技飛行訓練中に、回復操作のタイミングが遅れた、とする報告書をまとめて国
土交通相に提出したそうです。
　報告書によると、曲技飛行の第一人者だった岩崎さんはひどい花粉症で、市
販薬を服用していた可能性が高く、眠気を催す成分を含んだ市販薬服用の影響
で、飛行の判断に一瞬の遅れが生じたのではないか、としています。
　ちなみに、岩崎さんはプロの曲技飛行チームを率いてきた国内アクロバット
飛行の草分け的存在で、「ロック岩崎」の名前で全国の航空ショーなどに参加
していた方だったそうです。
　これからは花粉症のシーズンですので、薬を飲んでいる方はご注意を。

②胃の検査用バリウムで胃に穴があく。
　厚生労働省は、胃がん検査薬「硫酸バリウム」により、１９５４年以降で副
作用（疑い、因果関係不明も含む）として「消化管穿孔等」が２７例（うち死
亡４例）、「ショック」が１８例の報告があったことを発表し、「医薬品・医
療機器等安全性情報」の重要な副作用情報に追加しています。
　ご存知のように、バリウムは胃がん等のx線検査に用いられるもので、年間推
計使用者数は約１７５０万人といわれています。
　検査の後、直ぐに下剤などを飲んでバリウムを排出しておかないと、大変な事
になる可能性があります。
　私の場合は、その日すぐに出すことが出来ず、次の日に無理に出そうとしたた
めに切れ痔になってしまいました。
　ちょっと汚いお話ですが、副作用の注意喚起のためにお許しを。

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