温泉の効果が、科学的に証明された。

● 温泉の効果が、科学的に証明された。


 冬には温泉につかりながら、一杯やるというのはたまりませんね。
 特にこれからのシーズンは、露天風呂で雪見酒は最高です。

 さて、昔から温泉は身体によいとされており、日本だけでなく世界中で温泉
を訪れる人は後をたちません。

 しかし、この温泉の効果を、科学的に証明したという研究は余りありません
でしたが、今回その効果が立証されたという話題です。

 これは、名古屋市立大医学研究科の岡嶋研二教授らのグループが、マウスに
よる実験で突き止めたもので、秋田市で開かれた日本温泉科学会で発表された
ものです(2006年9月6日)。

 研究では、脊髄から皮膚に延びる知覚神経細胞をマウスから取り出して培養し、
これに薄めた酸性の温泉水をかけて、その効果を調べました。
 すると、温泉水をかけた際には、神経末端からたんぱく質の一種(CGRP)が放
出されることがわかりました。
 CGRPは、血圧降下、炎症抑制、傷の治癒促進などの作用がある「インスリン
成長因子(IGF)−1」というたんぱく質を増やす事が知られています。

 そこで次に、マウスの個体を酸性の温泉水(40℃)に5分間つけ、皮膚や血
中、胃組織のIGF-1濃度を測定したところ、予想通りIGF−1も増加していたとい
う事です。

 勿論この実験はマウスを用いたものですし、そのまま同様の効果がヒトの身体
にもあるとは言えません。

 しかし、温泉に入ってのんびりしていると、実際にそのような事が身体の中で
も起こっているように思えますね。


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