今年こそは、メタボリックシンドロームを冥王星にする!

● 今年こそは、メタボリックシンドローム冥王星にする!


 “何を云っているか分からん”と叱られそうですが、日米の昨年度の流行語
を組み合わせたもので、“内臓脂肪症候群に罹る順位を下げよう”という、私
の新年の抱負です。

 “メタボリックシンドローム内臓脂肪症候群)”は、2006年の流行語トッ
プ10に選ばれたもので、ご存知のように、肥満、高脂血症高血糖、高血圧と
いった生活習慣病の危険因子をいくつも併せ持った状態のことです。

 特に、ウエストの周囲が男性85cm以上、女性90cm以上あり、さらに糖尿病
空腹時血糖値が110mg/dL以上)、高血圧(最大血圧が130mmHg以上、または
最小血圧が85mmHg以上)、高脂血症中性脂肪が150mg/dL以上、またはHDLコ
レステロール値40mg/dL未満)の各基準値を1つでも超えている場合は予備軍と
見なされています。

 さて、ORICON STYLEが、正月休み明けの2007年1月5〜9日、10代から40代の
男女800人を対象にダイエットに関する調査を実施し、その結果を発表しました
(1月10日、オリコン)。
 それによりますと、「メタボリックシンドローム」という言葉は、男性85.8%、
女性90.5%が知っており、そのうち約7割が意味も分かっていました。
 「自分がメタボリックシンドロームかどうか」という質問には、男性の10.2%
が"該当者"を自覚しており、予備軍だと思っている人は40.4%、「今は大丈夫
だが、将来的に心配」と答えた人は26.5%に上ったそうです。
 年代別では、30代男性の45.2%、40代男性の60.5%が「予備軍」を自覚して
いたとの事です。
 女性では、「該当者」と自覚している人は8.2%、予備軍と思っている人は24.1
%、40.2%が「将来的に心配」と答えました。
 また、女性の81.3%、男性の61.8%が「今、痩せたいと思っている」と答え
たそうです。

 ところで、「冥王星にする」という言葉は、米国方言学会が2006年の言葉大
賞に選んだものです。
 この冥王星は、米国人クライド・トンボー氏が1930年に発見したもので、ギ
リシャ神の名を取り「プルート(Pluto)」と命名したもので、米国人が発見し
た星として、米国人の誇りの象徴の一つでした。
 ところが昨年夏に、国際天文学連合が、第9惑星から「矮(わい)惑星」に降
格すると発表して以来、米国国民が強いショックを受けていました。
 そして、今年1月8日に開かれた米方言学会年次総会で、2006年に最も注目を
集めた新語を選ぶ言葉大賞として、「評価を下げる」という意味で動詞的に使
われるようになった「プルート(pluto冥王星にする)」を選出したという訳
です。

 米国人の気持ちはよく分かりますが、この際、米国でも大きな問題となってい
る肥満などを減らし、「今年こそは、メタボリックシンドローム冥王星にする!」
というのが、私の本年の抱負・提案です。

 ちなみに、先程のオリコンでは、「自分は大丈夫だ」と過信することもよくな
いが、「メタボだから、予備軍だから...」と無理なダイエットに走るのも禁物で、
健康診断などできちんと自分の体を把握し、メタボリックシンドロームの予防・
改善に努めよう、と注意を促していますので、ご注意を。


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