いびきをかく女性は、性感度が低下。

●いびきをかく女性は、性感度が低下。


「イビキと性生活」
 一見すると関係なさそうですが、イビキをかく女性は性欲が低下して、オル
ガスムの感覚から遠ざかり、結果としてパートナーとの関係も悪くなるという
事です。

 睡眠中にイビキをする人は、睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)
になりやすい事はよく知られています。

 この睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に、10秒間以上呼吸が停止する無呼吸を繰
返し、その結果、日中傾眠などの種々の症状を呈する疾患の総称です。
 いびきをかく人では、一晩に30回以上の無呼吸状態となるといわれています。

 すでに、男性の場合に睡眠時無呼吸と性機能の間に関係があることが分かっ
ていましたが、女性の場合も同様に、性機能が悪くなるというニュースです。

 これは、性医学誌Journal of Sexual Medicine(Aug. 14, 2006)に、トル
コDokuz Eylul大学のNalan Koseodlu博士らが報告したものです。

 睡眠時無呼吸の割合は、女性の場合は男性よりも約3分の1と低いのですが、
それでも30歳から60歳代の女性の4%が、睡眠時無呼吸症だそうです。

 さて、一般女性の40%以上が何らかの性機能上の障害があるそうで、特に年齢
が上がるに連れて女性ホルモンであるエストロゲンの分泌の低下し、その影響
によるとされています。
 また、高血圧や糖尿病も、性機能を低下させることが分かっています。

 そこでこの研究者は、男性の場合に知られている睡眠時無呼吸と性機能の間
の関係に着目し、女性の場合の睡眠時無呼吸との関係を調べました。

 研究は、睡眠時無呼吸と診断された5名の更年期前の女性(平均年齢48歳)に
ついて、調べました。
 なお、これらの女性は全て既婚者で、月平均3回の性生活を行っている人達だ
ったそうです。

 先ず、これらの女性の睡眠時無呼吸の症状について、呼吸障害の程度を3段階
に分けました。
 次に、これらの人の性生活の満足度やオーガニスムなどの性感度や、その他の
性機能について調べました。

 その結果、症状が悪化するに連れて、性感度や性機能の低下が顕著に認められ
たそうです。
 睡眠時無呼吸以外の、年齢や他の病気の有無には関係が無い事から、睡眠時無
呼吸は大幅に性欲を低下させ、性生活に対する感受性やオーガニスムの有無だけ
でなく、他の性機能をも悪化させている事が明らかという事です。

 この報告によると、全女性の93%の人は、自分では気がつかない程度の軽いも
のの、何らかの睡眠時無呼吸症状があるのだそうです。

 この症状が進むと、睡眠の質だけでなく、性生活についてもマイナスとなるこ
とが考えられるので、注意が必要との事です。


 実は私もいびきをかくと、家族からよく言われます。
 何とか、いびきと睡眠時無呼吸を簡単に治す方法がないかと調べた事があった
のですが、歯科装具のマウスピースがよさそうでした。

 装着すると気道が開き、空気が良く通るので、いびきや無呼吸が止まるとされ
ているものです。
 他の治療と比べ身体の負担が少なく、小型のポケットサイズで旅行などに持ち
運べますので、一度使ってみようと考えています。


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