やっぱり! 中国産ウナギのずさんな検査が判明。

● やっぱり! 中国産ウナギのずさんな検査が判明。


 この夏は猛暑で、これを乗り切ろうとウナギを食べる機会が多くありました。
 実はいままでワイフとスーパーマーケットに行くと、国内産に比べて中国産
のウナギは非常に安く、大勢の人が買っていくのを見て、検査体制は大丈夫か
な?と疑問に思っていました。
 ご存知のように、海外では日本国内ほど農薬や保存剤などの使用についてが
厳格でなく、中には食べると危険なものさえ平気で用いられている事があるか
らです。
 ところが予想どうりというか、やっぱりその検査体制に問題があったという
ニュースです。

 中国産の加工ウナギを輸入する際に、食品衛生法で義務付けられている「命
令検査」を担当する厚生労働省の登録検査機関の5法人が、サンプルを無作為
抽出せずに検査していたことが分かったというものです。

 今年の3月初めに厚労省に対して、中国産のウナギかば焼きについて「(合
成抗菌剤が含まれていない)きれいな商品の箱が検査用に積まれている」との
情報が寄せられたのが発端でした。

 検査の際には箱の上の方のウナギしか検査しないことをいいことに、上だけ
に検査に通るウナギを並べておき、下は安全でないかもしれないものが入って
いたのだそうです。

 そこで厚生労働省が、疑惑の5法人のサンプル採取方法を緊急調査したとこ
ろ、(1)箱の中に二つある内箱のうち、上の箱だけから採取していた。
(2)荷台に積まれた箱のうち上部にある箱から採取していた。(3)採取す
るウナギのサイズを事前に倉庫担当者に伝えて用意させた―など、明らかにず
さんな方法で、検査が行われていたことが明らかになりました。

 勿論、中国産を初めとした加工ウナギは命令検査を通らないと国内での流通
は認められないのですが、厚労省は輸入食品の安全性確保に影響を与えかねな
いとして、5法人を行政指導しました。

 調査を実施したある地方厚生局によると「(採取の)習性を業者が悪用して、
検査用の箱を荷台の上部に積むことなどが考えられる」と指摘しているようで
す。
 指導された検査機関の一つは「上の箱を検査する方が手っ取り早く、倉庫関
係者の手間もわずらわせたくなかった。今後、ランダムに採取する」と釈明し
ているそうですが、今までも外国からの輸入品には手抜きの検査が横行してい
るとの噂が耐えないだけに、キチンと検査を行っていただきたいと思います。

 そうでなければ、せっかく輸出してくれた海外の国に対しても失礼です。
 そして国民の健康を維持するため、検査機関の踏ん張りを期待するところで
す。


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