厚労省:生活習慣病予防のための運動基準案を発表。

厚労省生活習慣病予防のための運動基準案を発表。


 生活習慣病の予防には、先ずは運動が重要なことはよく分かっています。
 しかし、実際にどの程度やればよいのかが明らかでないため、“今日はこの
位でいいや”と、ついつい安易な方に流れがちです。
 そこで今日は、あまり運動をしない人向けに、日常生活でどれだけ体を動か
せばいいかの具体例を示した、健康づくりのための運動メニューについてのニ
ュースをお送りいたします。

 これは厚生労働省生活習慣病予防の運動基準案を作成し、有識者の検討会
に提示したもので、これを基に新基準が出来る事になります。

 2003年の国民健康・栄養調査で、運動習慣を持つ人の割合は3割に満たなか
ったそうで、これを重く見た厚生労働省の新基準案では、生活習慣病予防に必
要な運動所要量を日常生活の「身体活動」と、スポーツなどの「運動」に分け
てそれぞれの基準を作成しています。

 身体活動なら普通歩行20分、庭いじり15分、運動なら速歩15分などと
具体例を示し、それぞれに単位をつけて、運動習慣のない人は
身体活動のメニューから「1日に3、4単位」(1週間で計23単位)、運動
習慣がある人は、運動メニューから好みに合わせて「1週間に4単位」を日常
生活に採り入れるよう勧めています。

 例えば、主婦の場合は買い物で20分歩く(1単位)、床掃除20分(1単位)、
子どもと20分遊ぶ(1単位)で計3単位。
 休日の会社員なら洗車20分(1単位)、庭いじり30分(2単位)を組み
合わせて計3単位の計算になるそうです。

 以下にそれぞれの単位を示しましたので、ご参考になさってください。

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1)身体活動(それぞれ1単位に相当)
・ 普通歩行、床掃除、荷物の積み下ろし、子供の世話、洗車:20分
・ 早歩き、自転車、介護、庭いじり:15分
・ 芝刈り(電動芝刈り機で歩きながら)、家具の異動、階段の昇り降り:10分

2)運動(それぞれ1単位に相当)
・ ウエートトレーニング(軽中度)、ボウリング、バレーボール:20分
・ 早歩き、柔軟体操、ゴルフ(カーとを使用)、卓球、バトミントン、アクア
ビクス、太極拳:15分
・ 軽いジョギング、ウエートトレーニング(高強度)、ジャズダンス、エアロ
ビクス、バスケットボール、水泳(ゆっくり)、サッカー、テニス、スキー、
スケート:10分
・ ランニング、水泳:7〜8分
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 これならば、計算が簡単ですので、運動を続けられそうですね。

 
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