ジャンクフード好きの母親の子供はアトピーになりにくい!?

● ジャンクフード好きの母親の子供はアトピーになりにくい!?

 ハンバーガーやポテトチップなどのジャンクフードは、肥満の原因になった
り、栄養の偏りが出るなど、いろいろと批判の対象となっています。

 ところが今回、このジャンクトフード好きの母親から生まれた子供は、アト
ピー性皮膚炎などになりにくいという、一体食べた方がよいのか悪いのか、ど
ちらがよいかわからなるような報告がありましたのでお知らせします。

 これは日本アレルギー学会で、国立成育医療センター研究所の松本健治氏ら
のグループが発表したものです。

 研究では、広島市の公立小学校2年生(女児4,776人、男児4,878人)の保護
者を対象として調査を行いました。

 その結果、母親が妊娠時期の後期あるいは授乳期に、揚げ物やスナック菓子
またはファーストフードを多く摂取した母親から生まれた子供は、アトピー
皮膚炎の発症頻度が低く、特に4歳以降での発症が少なかったそうです。

 ただし、食物アレルギーや喘息など他のアレルギー疾患には相関は見られな
かったようです。
 また、これらのジャンクフードを食べる頻度とアトピー性皮膚炎の間には、
妊娠後期での摂取では相関関係はありませんでしたが、授乳期の摂取では食べ
る頻度が高いとアトピー性皮膚炎を発症しにくい傾向があったそうです。

 ジャンクフードに含まれる脂質が、子供の皮膚の保護作用を強めている可能
性も考えられるそうですが、今まで悪者役だったジャンクフードだけに、今
後の研究結果が気になります。


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