ブロッコリー、キャベツ、イチョウ葉、ガーリック:発がん予防に効果

ブロッコリー、キャベツ、イチョウ葉、ガーリック:発がん予防に効果

 米国で開催された癌学会主催の第4回癌予防研究会年次総会(2005年11月)で、
野菜やハーブが発癌を予防したり、癌の成長を抑えるという発表がありました
ので、今日はそのうちの幾つかの話題を取り上げお知らせ致します。

1)プロッコリーの新芽で胃がんを予防 (Broccoli Sprouts Relieve Gastritis
in H. pylori Patients; May Help Prevent Gastric Cancer )
 筑波大学の谷中昭典講師らが、ブロッコリーの新芽に、胃がんの原因と注目
されるヘリコバクター・ピロリ菌を殺菌し、胃炎を抑える効果があることを報
告しました。
 研究では、ピロリ菌に感染している50人を二つのグループに分け、一方には
ブロッコリーの新芽を、もう一方にはアルファルファを毎日約70gずつ、2か月
間食べてもらいました。
 次いで実際に胃に住んでいるピロリ菌について調べたところ、ブロッコリー
を食べたグループでは約30%〜60%減少しており、胃炎も抑えられている事が
分かりました。一方アルファルファを食べたグループでは変化は見られません
でした。ブロッコリーの新芽にはスルフォラファンという抗酸化物質が多く含
まれていますが、それの効果が現れた可能性があるそうです。

 以下紙面の関係上、関連する報告についてタイトルのみお知らせします。

2)ブロッコリーの新芽エキスが紫外線による皮膚がんの予防に有効
(Broccoli Sprout-extract Protects Against Skin Cancer from UV Light
in High-risk Mice)

3)年齢にかかわらず食事内容を変えると乳癌の予防が可能
(Change in Diet at Any Age May Help Protect Against Breast Cancer)

4)イチョウ葉ハーブは卵巣癌予防に有効な可能性大 
(Possible Chemoprevention of Ovarian Cancer by the Herbal, Ginkgo Biloba)

5)遺伝子の変化:ガーリックが乳癌をおこすDNAダメージを抑える
(Changing Genes: Garlic Shown to Inhibit DNA Damaging Chemical in
Breast Cancer)

 発癌予防によいと様々な食べ物が話題に上りますが、今回発表されたものは
権威ある癌学会で話題となったものですのかなり信憑性が高いと思います。
 是非、お試しになられては如何でしょうか?

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 今日の話題は如何でしたか?

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