日本での乳児の死亡率は、先進国中最も高い！

● 日本での乳児の死亡率は、先進国中最も高い！

　平均寿命が世界一と、日本人は最も長生きできる国民と安心していたのです
が、１〜４歳児の死亡率が先進国中で最も高く、最悪であるというお話です。

　これは厚生労働省の研究班の調査でわかったもので、先進国の平均より３割
も高いという事です。

　国内総生産（ＧＤＰ）上位２０カ国のうち、世界保健機関（ＷＨＯ）の統計
資料がない中国、韓国、保健医療面で遅れるメキシコ、ブラジルなどを除いた
１４カ国で主に９９年のデータを比較しました。

　その結果、１〜４歳児１０万人あたりの年間死亡率では、米国（３４．７人）
が最も悪く、次いで日本の３３．０人で、１３カ国平均より３割も死亡率が高
いことがわかりました。なお、米国の場合は他殺（２．４４人）が大きく、こ
の分を除くと日本が最悪になります。
　ちなみに、最も低いスウェーデンは１４．３人だったそうです。

　また、病気別では、先天奇形や肺炎、心疾患、インフルエンザ、敗血症など
が１３カ国平均に比べ高く、不慮の事故は平均とほぼ変わりませんでした。
　なお、ほかの年齢層の死亡率はすべての層で１３カ国平均より低く、全体で
は１０万人当たり７８３人で、１３カ国平均より１５％も低いそうです。

　１〜４歳児の死亡率が先進国中で最も高い理由は、はっきりとは分からない
そうですが、小児救急体制が十分に機能していない可能性が考えられ、医師の
教育研修なども含めた、小児医療を強化する必要があるとされています。

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