献血での健康被害者は5万人以上。治療費支払い制度化を検討。


献血での健康被害者は5万人以上。治療費支払い制度化を検討。

 以前このHPで、好意で行った献血の際にも、健康被害を受ける人が大勢いら
っしゃるとのお話をしました。
 その後、全国でこの問題が大きく取り上げられるようになり、ついに先日厚
労働省の懇談会でこの健康被害について真剣に話されるようになりました。
 そこで今日はその話題についてお知らせします。

 厚生労働省の調べでは、2004年度に献血した人は延べ540万人だったそうで
すが、そのうち約1%にのぼる5万6,500人もの人が、めまいや気分が悪くなるな
どの健康被害を受けていたそうです。

 そのうち、治療が必要と判断され、そのための医療費や治療のための交通費
を受け取った人も、802名いらっしゃったそうです。
 内訳は採血時の神経損傷が29%、次いで皮下出血が17%、採血への不安や緊張
が原因のめまいや意識不明になる血管迷走神経反応(VVR)が12%だったそ
うです。
 またこのVVRが原因の転倒も15%にのぼり、また採血針により筋肉が委縮
する難治性の反射性交感神経性委縮症(RSD)も1%ありました。
 そしてそのうちの6名の人が要入院と判断されており、通院が必要な人も780
人にのぼっていたそうです。

 この結果から厚生労働省では、これまで各地の血液センターなどが支払って
いた医療費や見舞金を見直し、制度化することを検討しはじめたようです。

 献血は自発的なボランティア精神によるものが殆んどです。そのような善意
による行為で健康被害を受けた方には、是非とも手厚く対応していただきたい
ものです。

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