健康食品の有効性: 国立健康・栄養研が発表

●健康食品の有効性: 国立健康・栄養研が発表

 国立健康・栄養研究所が発表した、健康食品の有効性に関する報告です。

(1)健康食品に含まれる成分の有効性や安全性の情報を集めたデータベース
をホームページ(http://www.nih.go.jp/eikn/)で公開しています。
 イチョウやウコン・カテキンなど、健康食品に含まれる100以上の成分につ
いて、その有効性や問題点などについて、一般の人にも理解できるようにまと
められています。
 また、最近話題となった、“にがり”成分である塩化マグネシウムに、ダイ
エット効果が認められない事なども詳しく述べられています。
 厚生労働省によりますと、「商品そのものの安全性を証明するものではない
が、健康食品を使う時の目安に役立ててほしい」としていますので、是非ご覧
になってください。

(2)特定保健用食品を2種類を食べても、相乗効果が出ない場合がある。
 同じような効果を持つ特定保健用食品2種類を食べても、その組み合わせに
よっては相乗効果が出ない場合があることが、報告されています。
 スーパーなどの食品コーナーで、“体脂肪が付きにくい食用油”とか、“コ
レステロールの排泄を助ける豆乳”、あるいは“脂肪を付きにくくするカテキ
ン緑茶”などをよく見かけます。
 そこで、血清コレステロール値が高めの中高年に、これらの食用油と豆乳、
食用油カテキンの組み合わせを数週間ずつ試してもらったそうです。
 その結果、食用油と豆乳の組み合わせでは、食用油だけを摂取したときより
も悪玉のLDLコレステロールの吸収が抑制されましたが、食用油カテキン
組み合わせでは、摂取の前後でほとんど変化がなく、単独で摂取する以上の効
果はみられなかったというものです。
 最近の健康食品ブームで、複数の種類を安易に食べ合わせる人が多いようで
すが、その効果や安全性は十分検証されていませんので、ご注意ください。

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