喫煙： 女性の寿命を14年半、男性の寿命を13年も短縮

●喫煙：　女性の寿命を14年半、男性の寿命を13年も短縮

　昨年3月より、アイルランド共和国では、仕事場でタバコを吸うことが法律で
禁止されるようになりました。これで職場に限らず、人の集まるパブなども含
めて完全にタバコは吸えなくなっていますが、アイルランド政府の対策は賢明
だったようです。

　米国厚生省（HHS）が、「The Health Consequences of Smoking」として発
表した内容によりますと、喫煙者の場合、男性で平均13.2年、女性で平均14.5年
も早く、死亡する事が明らかになったというものです。

　米国では、喫煙が原因で死亡する人は毎年約44万人にのぼるそうです。また、
この喫煙が原因となる医療費も年間750億ドル（約8兆円）、経済的損失も年間
820億ドル（約10兆円）に上る膨大な損失になるとしています。

　更にこの報告書では、喫煙は肺だけに限らず、体のほぼ全ての臓器に対して
悪影響があることも明らかにされています。これまで因果関係が特定できてい
なかった、胃癌、子宮頚癌、膵臓癌、腎臓癌、急性骨髄性白血病、肺炎、腹部
大動脈瘤、白内障、歯周炎などが、喫煙が関係した疾患として新たにわかった
という事です。
　また、65歳以上で禁煙しても、喫煙に関連した病気で死亡する危険を大幅に
減らせる事が出来、年齢にかかわらず禁煙するよう訴えています。

　このように、煙草の害は今まで考えられていた以上に大きなもののようです。
　そして、禁煙するには年齢に関係なく、タバコを止めると明らかに病気にな
りにくくなります。喫煙されている方は、一刻も早く禁煙に踏み切られては如
何でしょうか？

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