バイアグラに、深刻な視覚障害の副作用
バイアグラは、ご存知のように男性用性的不能治療薬ですが、このバイアグ
ラを服用した人が深刻な視覚障害を起こしたとの報告が、2005年5月27日米国
食品医薬品局（FDA）から発表されました。米国の新聞・TVなどの報道機関が
この問題を大きく取り上げていますので、お知らせします。
今のところその因果関係は不明だそうですが、バイアグラの利用者は全世界
にわたっていることから緊急発表されたもので、注意を喚起するために添付文
書の改訂も検討されているとのことです。
問題の障害は「非動脈炎性前部虚血性視神経症（ＮＡＩＯＮ）」と呼ばれる、
視神経への血液が流れにくくなって視力が低下するもので、ひどい場合は失明
する危険もあるそうです。特に、５０歳以上で、高血圧や糖尿病があると発症
のリスクが高いということです。
報告によりますと、この障害が現れたとする報告数は３８人で、製造元のフ
ァイザー製薬は「２３００万人余りの服用者の中で極めてまれで、バイアグラ
服用者に発症が多いとの証拠もない」としています。
しかし、ミネソタ大の研究者が今年３月、バイアグラの服用後３６時間以内
にＮＡＩＯＮを発症した７人を医学誌に報告して関心が高まっていたもので、
ＦＤＡは別の性的不能治療薬２種類についても、計５件のＮＡＩＯＮの報告を
受けているそうです。
バイアグラ（商品名）はシルデナフィルという成分からなり、以前から副作
用として頭痛、ほてりの他、狭心症や高血圧の薬として用いられる硝酸剤及び
酸化窒素供与剤（ニトログリセリン等）との併用により降圧作用が増強され、
重篤な症状が発生し、時としては死にいたる可能性も指摘されています。
バイアグラを使用されておられる方は、充分にご注意ください。そして何か
異常を感じた場合には、至急医師または薬剤師にご相談くださいませ。
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「人生とは峠のようなものだ。その先に見えるものを、先人に聞けばいい。
今いるこの場所から見えないのなら。」
（秋元康 作家）
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