健康食品の9割が、誇大広告等で違反
● 健康食品の9割が、誇大広告等で違反
市販されている健康食品などの9割の商品が、誇大広告などで行政指導の対象
になるほどだそうです。
これは東京都が行った平成16年度健康食品試買調査の結果を発表したもので、
あまりのひどさに都は繰り返し違反を行う悪質な業者に対する対応策を検討中
との事です。
平成16年5月17日〜6月4日までの間に、いわゆる健康食品80品目(健康茶20、
ダイエット関係24、男性機能関係17、その他の改質改善等19品目;店頭購入が
40品目、通信販売40品目)について試買し、表示広告に関する検査をおこなっ
たものです。
そして、表示広告検査(薬事法、食品衛生法、健康増進法、JAS法、景品表示
法)を各法令違反の有無を調べました。
その結果、
・ 表示が実際と異なり、景品表示法に違反するもの75品目(94%)。
・ 不当表示等により行政指導を行ったものが80品目中71品目(89%)。
・ インターネットによる通信販売のものでは、39品目の試買した商品全てが
行政指導の対象。
また、事業者別では、
・ 122事業者の内100社82%が報告徴収対象事業者で、94社77%が指導対象。
・ 特にインターネット通信販売事業者39事業者のうち、行政指導の対象は36
事業者
その内容は
・ 事業者の中には商品の理解が殆んどなく、その効用等を誇大に表示してい
るものが目立って多かった。
・ 自社の製品のよい点ばかりを強調しているにも拘らず、悪い点や注意すべ
き点を表示していないなどの製品が多い。
なお、今回の都の調査は、表示広告に限ったもので、健康食品の成分に関して
は触れていません。
以上の結果を踏まえて、都は消費者に対して、健康食品の広告等を鵜呑みにせ
ず、誇大表示に注意するようアドバイスしています。また、危険性のあるものも
見られることから、専門の情報を充分に確認した上で購入・利用するよう注意し
ています。
ところで、東京都のeモニターアンケート(平成15年7月実施)でも、健康食
品を現在使用していると答えた人が53.6%で、健康食品の表示には信用できな
いと答えた人が53.8%にのぼっていたそうです。
また、過去5年間に都内の消費生活センターに寄せられた相談のうち、健康食
品に関するものが1万849件(全体の1.9%)で、健康食品により健康被害があ
った旨の相談が168件です。
皆様、ご注意ください。
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