ホメオパシーのセミナーに参加して。

ホメオパシーセミナーに参加して。


 代替医療のひとつであるホメオパシーに関するセミナーに参加しました。
 これは日本ホメオパシー医学会が1月15日開催したもので、講師として帯津
三敬病院の板村論子先生が講演されていました。
 
 以前から興味があり、ホメオパシーについては本などを通してある程度の知
識はあったのですが、板村先生の情熱あるお話についつい引き込まれて、再び
ホメオパシー医療に強い興味を抱いた次第です。
 そこで今日は、私なりに感じたホメオパシーについてのお話です。

 “Homeopathy( homoios;like, pathos;suffering)”という言葉は
“同じような症状を引き起こす”という意味だそうで、“同類療法”と訳さ
れています。
 この治療法は2つの基本原理からなっており、
(1) 症状を見て、もし健康な人に与えたときに同じような症状を示すレメ
ディ(ホメオパシー薬)を投与して治療する。
(2) 希釈を繰り返し、最小限度で効果的な投与を行う。
 のだそうです。

 またレメディは3,000以上あり、植物、鉱物、動物など自然界に存在するも
のから作られています。
 ホメオパシーの診療では、通常の診療と同じように、問診、診察、検査、
診断がおこなわれますが、患者さんを全体的にホリスティクに診る点に特徴が
あります。
 そして、患者さんに最も適したレメディを摂ってもらいますので、最近よく
言われるオーダーメイド医療でもあり、患者さん自身の自然治癒力を引き出し
て治療をおこないます。
 この点では漢方薬と非常によく似ているのですが、「漢方薬との違いは?」
というフロアーからの質問には、「漢方薬は薬効成分による治療なのに対し、
ホメオパシー薬は患者さん自身の治癒力を引き出す」という趣旨を答えられて
いたように思いました。

 講演は、「ホメオパシーとは」から始まり、「ホメオパシー薬、ホメオパシ
ーの診療、適用分野、安全性」まで広くカバーしたものでしたが、私のように
西洋医学或いは分子医学にどっぷりと漬かっている者にとって、「何故、どの
ようにして効くのか。そのメカニズムは?」といった疑問がついつい出てしま
いました。
 恐らく、生体エネルギーがその鍵だと思いますが、科学的な側面から申せば
その証明はかなり困難な気がします。「今後ホメオパシーが更に広まり、多く
の患者さんに福音となるためには、“証拠に基づいた医療(Evidence Based
Medicine)”の考え方をどのようにして取り入れたらよいのかなぁ」と漠然と
考えながら、会場を後にしました。

 このようにホメオパシーには興味があるのですが、その奥はかなり深そうで
す。どなたか分かりやすく教えていただけたらありがたく存じますので、是非
ご一報を。

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