子供の頭痛：運動療法とOTC薬が良い
私が子供の時、母親がいう“頭痛”の意味が分かりませんでした。私だけで
なく、昔の子供は頭痛という概念が理解できなかったのではないかと思うので
すが、最近の子供はそうでもなく頭痛で悩む子供が多くなってきているようで
す。
そこで今日は先日発表された、米国の小児頭痛に対するガイドラインについ
ての話題を取り上げてみました。
このガイドラインは、イーストバージニア大学Donald Lewis博士らが作成し
たもので、神経医学誌（Neurology, Dec. 28, 2004; vol 63: pp 2215-2224）
に報告されているものです。
小児頭痛はあまり研究が進んでいない分野なのだそうですが、今回のガイド
ラインは全米小児頭痛学会（by the American Academy of Pediatrics and the
American Headache Society）によって承認されており、頭痛で悩む子供達に
福音となるものです。
ガイドラインによると、小児の頭痛は精神的な要素が多く、治療方針として
は先ず生活様式の指導、及び運動療法を取り入れるべきとしています。
これにより単に痛みが止まるだけでなく、頭痛が原因で生ずる家庭崩壊や学
校崩壊を予防する上でも重要であるとしています。
ただし、このような運動療法が効かない頭痛に悩まされる子供たちも大勢い
て、このような場合にはやはり薬が有用となります。
しかし、子供に与える薬ですのでその副作用が問題なのですが、子供の成長、
特に神経系の発育に及ぼす影響についてはよく分かっておらず不安材料です。
例えば、幼児が風邪薬を服用した場合には、ライ症候群という急性脳症に陥
いる場合がある事が知られています。
そういう意味で、安全性に重点のおかれている、処方せんがなくても薬局で
買えるOTC薬が価値があると考えられます。
例えばイブプロフェンやアセトアミノフェン（タイラノール）が、6歳以上
の子供の急な頭痛に効果があり、かつ安全ということです。また、10代の少年
少女には、鼻から吸収する市販の風邪用スプレーが良いようです。
風邪やインフルエンザが真っ盛りの季節ですが、皆様そしてお子様のご健康
をお祈りしております。
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「今必要とされているのは、火種を起こすこと。
そいうことができる人はどういう人かというポイントなんですけど、
僕は二つあると思うんですね。
一つはナイキの"Just do it"のような圧倒的な行動力。
もう一つは英語で言う"Think out of box"。
既成概念にとらわれないで
まったく違う発想で物事を発想していくっていうこと。」
【秋元 征紘（ゲラン株式会社代表取締役）】
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