ビタミンB12は、先天性異常を予防する

●ビタミンB12は、先天性異常を予防する

　先天性異常を防ぐには、ビタミンB12が重要だという話題です。

　血液中のビタミンB12のレベルが低い妊婦からは、先天性異常の一つである
二分脊椎症（Spina Bifida）の子供が生まれやすいことがわかりました。

　二分脊椎症（にぶんせきついしょう）とは、脊椎骨が先天的に形成不全とな
り、本来ならば脊柱の中にあるべき脊髄が外に出るためにさまざまな神経障害
をおこし、発症部位から下流の運動機能が麻痺したり、内臓の機能が異常とな
るものです。
　また、脳脊髄液の循環機能が阻害されるために、水頭症の合併もよく起こり、
妊婦さんにとって要注意のものです。

　この報告は、ドイツのナイメーヘン（Nijmegen）大学医学センターのRegine P. M.
Steegers-Theunissen博士らが、米国Obstetrics and Gynecology医学誌（the American
Journal of Obstetrics and Gynecology, July 2004）に発表したもので、ビタミンB12は、
妊婦さんが摂るべき重要なビタミンであると述べられています。

　研究では、二分脊椎症の子供を出生した母親45名の血液を採取し、健康な子
供を出産した母親の血液中のビタミンについて、比較検討しました。
　その結果、二分脊椎症の子供を出産した母親のビタミンB12レベルは、通常
の妊婦の21%も低い事がわかりました。
　また、そのレベルが低い程二分脊椎症となる割合が高く、3倍以上の差があ
ったそうです。
　この結果から、血液中のビタミンB12濃度が低い母親は、ビタミンB12を含
有したマルチビタミン剤を摂る事を薦めています。

　今までのガイドラインでは、二分脊椎症の予防として、妊婦の人は葉酸を十
分に摂るようにと推奨されていましたが、これにビタミンB12も追加すべきだ
というわけです。
　
　これから出産を控えていらっしゃる方は、ビタミンB12が充分かどうか、専門
の先生にご相談されては如何でしょうか。

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＜心に効く、言葉のサプリメント＞

　「お前の心を横木の上に投げ出しなさい。
　　そうすれば、お前の体はそれについていくだろう」（ノーマン・V・ピール）

　高い所に架けてある細い板状の棒の上は、恐ろしくて渡れません。
　でも、"どうしてもやるんだ"という覚悟すると、案外体は心についてゆきます。
　思い切って突き進めば、何とかなるという事ですね。

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