赤ワインは、卵巣ガンのリスクを減らす

● 赤ワインは、卵巣ガンのリスクを減らす

　フランスワイン、ボージョレ・ヌーボーが解禁になりました。今年のは、軽
やかで飲みやすいという評判です。そこで今日は、ワイン好きの女性へ朗報を
お送りします。

　オーストラリア・クイーンズランド医学研究所（The Queensland Institute of
Medical Research (QIMR)）の研究者が、赤ワインを適量飲むと、卵巣ガンの
リスクを減らすことができると報告しています。
　これは、Cancer, Epidemiology, Biomarkers & Prevention 誌（2004 Apr;
13(4):592-9）に報告されたものです。

　女性がアルコールを摂取すると、性ホルモンレベルが変化して、乳ガン等に
かかる危険率が増大するといわれていました。また、卵巣ガンのリスクも高ま
る危険性が示唆されていたそうです。
　そこで、この研究者らは、実際に卵巣ガン患者さん696人及びガン罹患歴の
ない人786人について、飲酒すると本当に卵巣がんの発生率が増加するかにつ
いて、疫学的な調査を行いました。

　その結果、飲酒しても卵巣がんの危険率が増加する事はなく、逆に一日25g
程度（通常のグラス2杯程度）の赤ワインを飲む人では、卵巣がんの発生率は
全く飲まない人の約半数になっている事がわかりました。
　また、週一回以下の赤ワインの飲酒だけでも、卵巣ガンのリスクは20%も低
下していたという事です。
　一方、ビールや白ワイン、或いは蒸留酒を主に飲む人では、ガン発生の危険
率は減少しなかったそうです。
　この事から、赤ワインに含まれる抗酸化物質やフィトエストロゲンが、その
効果をもたらしたものと考えられています。

　ワイン好きの女性にとっては嬉しい話題なわけですが、だからといって飲み
すぎて、アルコール中毒等になりませんように。

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