●女性が膝をいためると、長年にわたる関節炎になりやすい


 女性の運動選手などでよくみられる膝の障害が、その後の長年にわたる痛み
や関節炎などの原因になりやすいそうです。

 膝の障害は、医学的には前十字靱帯損傷(anterior cruciate ligament, ACL
といわれるもので、これが嵩じると日常生活が困難になる厄介な障害です。
 このACLは、特にスポーツ中に行う急激なからだの旋回、ひねりなどによっ
ておこり、サッカー、野球、ハンドボールなどの選手に多く見られものです。
 今回、この障害で悩む女性の約半数は、それに先立つ12年前に何らかの変形
性関節炎を患っており、そのうち約3/4が日常生活をおくるのが困難になって
いる事がわかりました。
 これは、スェーデンLund医科大のL. Stefan Lohmander博士らが、リウマチ
学会誌(Arthritis & Rheumatism, October 2004)に報告したものです。
 研究では、ACLの障害を持った103名の女性サッカー選手を、12年にさかのぼ
って調べました。
 その結果、これらの人のうち60%以上が、ACLの治療のための再生手術を受
けており、51%が膝の変形性関節炎、42%が関節の激しい痛みを訴えていたと
のことです。

 現在、米国だけで約700万人の女性がサッカーなどの激しい運動競技を行っ
ており、医学統計によると、女性選手では、ACL損傷を受ける確率は男性より
も4倍も高いそうです。また、膝の障害が現れるのも、男性に比べて約4年も早
く起こるそうです。
 理由として、ホルモンの違い、ジャンプする仕方の違いや、膝関節と筋肉の
バランスの違いなどが考えられ、女性特有の問題のようです。
 論文では、このような女性の運動選手を対象とした、ACLを予防する特別な
プログラムの必要性を強調しています。

 あまりに激しい運動は、危険でさえあります。もちろん、女性に限った事で
はありませんが、皆様ご注意くださいませ。

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