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●授乳の女性に、性欲を亢進させるフェロモン
昆虫などにフェロモンがある事は証明されていますが、人間にもフェロモン
が本当にあるかは疑問視されています。
ところが今回、授乳中の女性からは、他の女性の性欲を亢進させるフェロモ
ンが出ている可能性があることが分かりました。
これは米国シカゴで行われた研究で、Horm Behav誌2004年9月号に発表され
たものです。
研究では、授乳中の女性26人のブラジャーの部分にパッドを当ててもらい、
フェロモンの回収を試みました。
この乳房の部分には、母乳が出るだけでなく、授乳時の乳児の唾液、そして
母親の汗の3つが混合して存在します。
研究者等は、これらのうちどれかに、フェロモンが含まれている可能性があ
ると目星をつけたようです。
このようにして得られたパッド、及び対照としてリン酸カルシウムのみを含
むパッドを、18-35歳の子供がいない80人の女性に、2ヶ月間にわたり毎日定期
的に鼻の下にこすり付けてもらいました。
ついで、女性たちの性欲や性生活がどのように変化したかを調べました。
その結果、授乳女性のパッドの匂いを嗅いだ場合では、男性パートナーがい
る女性では、性欲が24%上昇していたそうです。
また、パートナーがいない女性でも、性的幻想を抱く割合が17%も上昇しまし
た。
一方、対象のパッドを嗅いだ場合では、性欲や性的幻想を抱く割合は逆に低
下していたそうです。
これらの結果から、このパッドには性欲を高めるフェロモンが含まれている
と、研究者等は考えています。
この研究だけでは、フェロモンを発散させているのは、母乳なのか、或いは
乳児の唾液、またはお母さんの汗なのかは分かりません。
しかし、母乳には子供の免疫力を高める物質が含まれている事が証明されて
いますし、フェロモンがあっても不思議ではないような気がします。
そして、この匂いを嗅いだ他の女性が、女性の本能である、自分も子供を生
みたいという欲求が高まる事もありうる話だと思われます。
大変興味深い結果ですね。
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最近年齢のせいか、変化を受け入れたり、自らが変化する事が、だんだんと
億劫になってきています。
それで、"これはイカン"と、自分を叱咤激励している毎日です。
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「手段は、読書、趣味、スポーツなど何でもよいわけです。
行動によって知識が増えた、対人関係が豊かになった、健康に自信がもて
るようになった、など自分自身の変化を自覚できれば素晴らしい自己啓発
です」
永井正明(能力開発評論家)
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