抑うつになるのは、一月に3日ぐらい


 この3連休は、十分堪能なさいましたでしょうか?
 しかし連休の後に、会社や学校に出かけるのはなんとも憂鬱ですね。
 このような、楽しんだ後での気分はしかたがないとしても、なるべくなら毎
日を楽しく過ごしたいものですね。

 さて、最近行われた米国の調査で、ごく普通の人でも一ヶ月あたりに約3日程
度、憂鬱な気分になる日があるそうです。

 この報告は、米国疾病管理センター(CDC)の国立慢性疾患予防・健康増進
センター公衆衛生アナリストRosemarie Kobau氏らが、Health and Quality of
Life Outcomes誌(July 28, 2004)に発表したものです。

 それによりますと、米国の成人も月に平均3日間にわたって、悲しみや気分の
落ち込みを感じており、この抑うつ症状が性別や年齢、生活習慣、社会経済的
条件などとの間に関連性があるとのことです。

 調査では米国人16万6,000人を対象にして、“過去1ヶ月間に気分の落ち込み
を感じた日数”などを調べたところ、女性では月に3.5日、男性では月に2.4日
あったそうです。
 年齢別では、18歳から24歳の若年成人が最も長く、また運動などで気分転換
しない人では、運動する人に比べて1.3日長かったようです。
 学歴や収入別では、大学卒で年に収入が5万ドル(約550万円)以上の人が抑
うつ状態に陥る日数は月に2日であったのに対し、高校教育を受けていない人で
は5日、また収入が1万5000ドル(約165万円)未満の人では6.1日、働けない人
では平均10.2日でした。

 その他、喫煙や過度のアルコール摂取など不健康な行動の人では、抑うつ
状の日数が多い事も明らかになっています。

 重症のうつ病患者さんでは、無力感が襲い、生活の質(QOL)の低下して、
自殺傾向が高まる事はよく知られています。
 しかし今回の調査により、軽度の抑うつ状態の時にキチンと管理できれば、
重症のうつ状態になるのを予防できると思われます。

 皆様、憂鬱な日々は誰にでもあります。重要なのは、その状態を続けないよ
う、気分の転換を図ることです。
 そして、せっかく生きている日々を、精一杯、有意義に過ごそうではありま
せんか!

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<心に効く、言葉のサプリメント

 憂鬱な気分を吹き飛ばし、ファイトの出そうな言葉を捜してみました。
 

 「楽天家は、困難の中にチャンスを見い出す。
  悲観論者は、チャンスの中に困難を見る。」
                      (ウィンストン・チャーチル

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