脳卒中は、週明け月曜日に多い:鳥取大とフィンランドで同じ結果

脳卒中は、週明け月曜日に多い:鳥取大とフィンランドで同じ結果


 脳卒中などの発作の起こる頻度が、月曜日に高くなる事が、2つの研究で明ら
かになりました。
 1つは鳥取大学がおこなった調査で、もう1つはフィンランドでの結果です。
 いずれも結果は同じで、月曜日は要注意の日ということになります。


(1)鳥取大学医学部倉鋪桂子教授らの報告。

 鳥取県で17年間に発生した、1万2,529件にのぼる脳卒中発作の疫学研究で、
あきらかになったものです。
 一週間内での発作の発症率を比較したところ、男女、年齢を問わず月曜日の
発症率が高く、日曜日には最低となっていたとの事です。
 また、高齢者よりも若年者の方が、日曜日と月曜日の差がより大きく、仕事
のストレスの影響が関係しているようです。
 特に若年女性では、日曜日の発症率(11.3%)に比べて、月曜日には17.2%
と1.5倍に増加していました。
 また、若年男性でも、日曜日の約12.6%から月曜日には約17%に急上昇した
後、その後の曜日には戻って14%前後になっていたそうです。
 これに対して高齢者では、一週間内の変動幅は男性で約2%、女性で約3%
と、若年の半分程度だったそうです。


(2)フインランド厚生省のDimitrije Jakovljevic博士の報告。

 鳥取大学の報告と同様に、脳卒中は月曜日に多くなるという結果が、米国心
臓発作学会誌(Stroke.7月22日号)に発表されています。
 この調査でも、一週間を通して発作の頻度を調べたところ、日曜日には発作
の頻度が最も低く、一方月曜日が最も高い事がわかったそうです。
 また、男性の場合では一週間の平均より10%、女性では8.3%高くなっていた
そうです。
 また、高齢者の場合は、高学歴で裕福な人では月曜日の発作の割合が低かっ
たのに対し、低所得層では、月曜日に発作が起こる割合は17.9%も高く、中産
階級の高齢者では14.4%でした。
 この結果は、裕福な人の方が、ストレスが少ない事を示唆しているのかもし
れません。

 しかし、“普通”の我々は、倉鋪教授が言っておられるように、「週内の変
動は、仕事とストレスに影響を受けていると考えられ、月曜日には特に休憩時
間を設けたり、フィットネス」などの予防策を行うのが良いようですね。

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