●ジェットコースターに乗りすぎると、脳や脊髄に障害をおこし易くなる


 夏休みもいよいよ終盤になってきました。夏休み最後の週末にと、遊園地に
お出かけになる方もいらっしゃるのでは。

 そこで今日は、遊園地の花形であるジェットコースターに乗り過ぎると、
ひどい目にあうというお話をお送りします。

 1日何度も乗った大人3人が、脳や脊髄(せきずい)の障害を起こしていた
ことが、先日東京で開かれた2004年度日本精神学会で、千葉県鴨川市亀田総合
病院の福武敏夫医師が報告されています。

 この3件は1998年以降に起きたもので、いずれも20歳代の成人で、1日に
4回〜10回以上乗った後に、慢性的な頭痛や手のしびれなどが見られたそうで
す。

 うち2人は、脳を包む硬膜の内側に出血が起こり、血の塊ができる硬膜下血
腫になっていました。また、他の1人は脊髄中心部に空間ができて、知覚障害
を起こしていたそうです。

 その原因として、ジェットコースターによって起こる急激な重力変化や遠心
力によって、血管が切れたり、脊髄に異常が生じたと考えられるそうです。

 これらは、成人で起こったものですが、子どもの場合は血管や脳の発達が未
熟なため、大人以上に障害が起こりやすくなる可能性があります。

 夏休みだけでなく、これから涼しくなると、ますます郊外の遊園地に出かけ
る機会が多くなりますので、皆様ご注意を。

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<言葉のサプリメント

 女子レスリング55kg級の吉田沙保里選手、63kg級の伊調馨選手、そして48kg
級の伊調千春選手、72kg級の浜口京子選手、みんなよく頑張りましたね。

 レスリングのタックルの敵は、相手の足元に頭から突っ込んでいく”恐怖心”
だそうです。 そして、そのタイミングは、
「ほんのわずかな瞬間を逃さない。カメレオンと一緒ですよ。
 じーっと動かず獲物を狙って、パッと取る。あれは止められない」
                     (吉田選手のお父さんの言葉)
  
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